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Ubuntuを使ったWebサーバ構築

2008年6月26日(木)
小林 準

Webアプリケーションサーバとして急速に普及

 Linuxサーバは、Webアプリケーションのプラットフォームとして広く利用されています。その中でもUbuntuは、動的なWebページを生成するために必要なプログラムを簡単にセットアップするための仕組みを備えており、Webアプリケーションサーバ用のOSとして急速に普及しつつあります。

 例えば、オープンソースのエンタープライズ向けコンテンツマネジメントシステム「Alfresco」を提供しているAlfresco Software社が2007年に行った調査(http://www.alfresco.com/community/barometer/)によると、Alfrescoのプラットフォームとして最も多く利用されているOSはUbuntuでした。

 35,000のコミュニティメンバーにアンケートをとった結果、LinuxをOSとして利用しているメンバーのうち、24%がUbuntuを、21%がRed Hat Enterprise Linuxを使っています。Ubuntuサーバのユーザが増えているというレポートは、Alfrescoだけでなくほかのソフトウェアプロバイダからも出されています。

 UbuntuがサーバOSとして急速に普及してきた背景には、Webアプリケーションのフリーなプラットフォームとして、多くの言語とデータベースに対応しており、安定して動作することが認められはじめたことがあります。

 また、「第1回:最新版Ubuntu登場(http://www.thinkit.co.jp/article/84/1/)」で紹介したUbuntuの信頼性の高さ、巨大なコミュニティによる活発な開発、長期間に亘るサポート、Canonical社による支援と有償サポートオプションといった特徴も、サーバOSとしての普及に大きな役割を果たしています。

 なお、Ubuntuサーバで利用できる、Webアプリケーションに適した言語として、「PHP 5」「Perl」「Python」「Ruby on Rails」「Java - Sun Open JDK」があります。

 また、サポートしている主なデータベースに「MySQL」「Postgresql」「DB2」「Oracle Database Express」があります。

LAMPスタックのインストール

 オープンソースソフトウェアを用いたWebサービス環境として、「LAMPスタック」というソフトウェアの組み合わせが広く用いられています(図1)。LAMPは、OSであるLinux、WebサーバであるApache、データベースであるMySQL、スクリプト言語であるPHP、PerlあるいはPythonの頭文字からなる造語です。それぞれ、別のプロジェクトで開発されたソフトウェアですが、これらを組み合わせることにより、データベース連動型のWebサービス環境を構築することができます。

 Ubuntuには、このLAMP環境を簡単にセットアップする方法が用意されています。以下のコマンドを実行します。

$ sudo apt-get update
$ sudo tasksel

 taskselは、使用目的に応じてパッケージをセット導入するためのコマンドです。このコマンドを実行すると、「タスク」を選択する画面が表示されます。ここでは、「LAMP server」を選択することにしましょう。選択のON/OFFはスペースキーで行います。

 「OK」を選択すると、Apache2 Webサーバ、MySQLサーバ、PHP5、PHPやPerlからMySQLに接続するためのインタフェースなど、一般的なLAMPサーバに必要なソフトウェアのインストールが完了します。

 このとき、MySQLサーバのrootユーザに設定するパスワードの入力画面が表示されます。設定したパスワードは、MySQLサーバを利用する上で必要になります。

 なお、「第2回:Ubuntuサーバのインストール(http://www.thinkit.co.jp/article/84/2/)」で紹介したインストールの最後のステップでも、タスクを選択することができます。ここで「LAMP server」にチェックを入れておけば、Ubuntuのインストールと同時にLAMPスタックがセットアップされます。LAMPだけでなく、メールサーバ、DNSサーバ、ファイルサーバといったタスクも用意されています。

Ubuntu Japanese Team
Ubuntuプロジェクトのオフィシャルメンバーで、Ubuntu Japanese Teamの代表として活動している。最近は、業務でUbuntuをサーバOSとして利用することも多くなってきた。著書に「独習Linux」(翔泳社、2007年1月)がある。http://junkobayashi.jp

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