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ズバリ!andLinuxは使えるのか?

2008年9月30日(火)
小場 久雄

andLinux以外での開発環境構築

 今回は、これまで紹介できなかった、andLinux以外でのAMP開発環境構築について紹介し、それらの方法と比較した場合のandLinuxの利点を整理し、まとめとしてandLinuxの使いどころを紹介していきます。

 andLinux以外の開発環境として、1つ目に紹介するのがXAMPP for Windowsです(図1)。XAMPP for Windowsは、「第1回:andLinuxとは?(http://www.thinkit.co.jp/article/126/1/)」でも少し触れましたが、ApacheやMySQL、PHPなどのWindows版を1つにまとめて、Windows上のAMP環境を手軽に構築できるようにしたものです。インストールは、Windowsのインストーラが用意されているので、簡単に実行できます。

 インストール後の管理は、Webブラウザでhttp://localhost/xampp/にアクセスすると表示される管理画面や、XAMPP Control Panelから行えます。

 開発したコンテンツは、インストール先直下のhtdocsフォルダ(defaultではC:\xampp\htdocs)に、CGIはcgi-binフォルダ(同C:\xampp\cgi-bin)に置けば、Webブラウザからアクセスできます。

 2つ目に紹介するのがCygwinです。CygwinもUNIXの各種ソフトウエアがパッケージ化されているので、基本的にインストーラから1回でインストールできます。ただし、MySQLやPHPは含まれていないため、Windows版を別途ダウンロードしてインストールするか、あるいはCygwin環境でソースから再構成する必要があります。また、インストール後に、いくつかの環境変数を設定する必要もあります。

 以上のように、Cygwinでの環境構築はかなり面倒なので、特別な理由がない限り、筆者としてはお勧めいたしません。

 3つ目が仮想マシン(VMwareなど)を利用する方法です。この場合は、Linuxを普通にPCにインストールする場合と基本的に同じです。

andLinuxでRuby on Rails

 ここで本題のandLinuxでの開発に戻り、最近Webアプリケーション開発で注目されている、Ruby on Rails(以下Rails)(http://www.rubyonrails.com/)開発環境をandLinux上で構築する方法を紹介します。また、前述したandLinux以外の方法での構築方法についても簡単に触れます。

 andLinuxの場合は、以下のような手順になります。

 まずTerminal(KDE版andLinuxの場合はKonsole)を起動し、以下のようにapt-getを実行してインストールします。

# apt-get install ruby
# apt-get install rails

 Rails付属のWEBrickを利用する際は、--bindingオプションでandLinuxのIPアドレスの指定してください(defaultでは、--binding=192.168.11.150)。こうすると、http://192.168.11.150:3000でWindows側からアクセスできます(ポート番号の3000は、WEBrickのデフォルト値です)。

 続いてXAMPP for Windowsの場合は、以下のような手順になります。

 XAMPP for Windowsでも、RubyとRailsをインストールします。Rubyは、One-Click Ruby Installer(http://rubyforge.org/projects/rubyinstaller/)を利用するのが簡単です。インストール先は、例えばC:\xampp\rubyなどにしておくと、よりわかりやすいでしょう。Railsは、Rubyのライブラリ管理システムである、RubyGemsを利用し、コマンドプロンプトからgemsコマンドでインストールできます。開発したコンテンツは、WEBrickであれば、http://localhost:3000からアクセスできます。

 また、Instant Rails(http://rubyforge.org/projects/instantrails/)を利用すると、必要なパッケージを一度にインストールできるので、Railsが主な目的であれば便利でしょう。

 Cygwinでの構築は、手順が煩雑であるため、お勧めできないので、方法の紹介は割愛します。また、VMwareなどの仮想マシンの場合は、やはり通常のLinuxと同じです。

GMOホスティング & セキュリティ株式会社
シェアードホスティング開発1部所属。学生あるいは教員として通算15年の大学生活では、UI関連研究やIT関連技術教育などに従事。その後、開発現場へ転じ、複数の職場で、電話交換機用Javaミドルウエアの実装やIP電話CTIシステムの基礎開発などに携わった。現職では自社の次期ホスティングシステムの開発にかかわっている。http://www.gmo-hs.com

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