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リード・ヘイスティングスが語るアルゴリズムですべてが片付かない理由

2016年1月30日(土)
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リード・ヘイスティングスが語るアルゴリズムですべてが片付かない理由

ヘイスティングスはもっとも急成長を続けている企業のCEOの一人だが、彼はビッグデータをどのように使うべきか決断する際に次のようにアドバイスする:「自分の直感を信じろ」

今週の前半にミュンヘンで行われたDLDの主要なヨーロッパカンファレンスにおいて、Netflixのリード・ヘイスティングは、データ分析に多額の投資を行っている企業ですら、究極的な判断はスマートな直感によると語った。

「我々はまずデータを活用することから始めたが、最終的な判断はいつも直感による。物事を十分に理解したうえで得られる直感だ」とヘイスティングは語る

素晴らしい成功を収めている同社オリジナルの番組構成責任者、テッド・サランドスについては「黄金の直感を持っている」と特にほめたたえた。

どのようにして直感を得るのか

ここで読者が思うことと言えば、ヘイスティングの戦略がどのようにビジネスに反映されているのかという点だろう。直感は番組の選択ではうまく働くかもしれないが、他の分野ではどうだろうか。

先ほどのコメントに続き、彼は重要な点を述べた。 それは投資銘柄のポートフォリオのように多くの選択肢に囲まれているとき、彼の直感はよく働くということだ。このような状況下において、大金を投じて失敗するというリスクは少なくなる。

「Netflixが現状うまくいっているのには、いくつかの賭けを並行して行い、それをポートフォリオのように管理しているからだ」とヘイスティングスは説明する。

単純に、作品がヒットを飛ばすかどうかをデータサイエンスが予測するには未熟なものだということもある。ゆくゆくはコンシューマが新しいアイデアにどう反応するかを予測するのに利用できるものになるだろう。

言い換えればこれは、トレンドでないものがヒットするか予測するのは難しいということだ。Netflixでは多くの賭けが行われており、それだけヒットを飛ばす機会にも多くなる。

意思決定をポートフォリオのように管理できるだろうか?あなたの仕事はビデオエンターテイメントではないかもしれないが、それでも多くの賭けを行い、その結果得られたデータに分析の目を向けることで、直感による決定のリスクを軽減することができる。

以下はインタビューの全容だ。

ReadWriteJapan編集部
[原文]

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