ロボットはソフト開発プラットホームだ

2009年6月12日(金)
春日 知昭

デジタルカメラをロボット化しよう

 さてここまで、ロボットがソフトウエア開発プラットホームであること、ロボットは感情移入のできるIT機器であることをご説明してきました。

 こういった特徴を生かしたアプリケーションをいくつか考えていますが、その中で1つ、ぜひ実現したいと考えているものをご紹介します。

 それは、「家庭にあるIT機器のロボット化」です。これが実現すれば、それらIT機器がよりフレンドリーで感情移入ができ、楽しく遊べるようになると考えているのです。

 動かないIT機器たちを、ロボット化によって動いたりしゃべったり、歌ったりできるようにしたらどうなるでしょう?

 その第1弾として考えているのが、デジタルカメラをロボット化することです。私たちはこれを「デジタルカメラマン」と呼んでいます。

シャッターチャンスを作るデジタルカメラマン

 デジタルカメラは誰でもご存じですが、これは“デジタルカメラマン”です。

 普通のデジタルカメラはユーザーがシャッターを押さなければなりません。したがって、普通はユーザーはその写真に写ることはできません(もちろんセルフタイマーを使ったり、ほかの人に撮ってもらったりすれば写りますが)。

 しかし、デジタルカメラをロボット化したらどうなるでしょう?ロボット化したデジタルカメラは、こんなことができます。

・しゃべれる
・歌える
・踊れる
・人を笑わすことができる
・司会ができる

 いかがでしょう。こんなデジタルカメラが身近にいたら楽しいと思いませんか?

 こんなカメラをパーティーに持っていけば、みんなを楽しませて、みんなが良い顔をしたときに“カシャッ”と写真を撮ってくれます。

 みんなに話しかけて、盛り上げて、笑わせて写真を撮ってくれる“デジタルカメラマン”と言う呼称がぴったりだと思いませんか?

スピーシーズ株式会社
スピーシーズ株式会社代表取締役。ソニーにて、UNIXワークステーション「NEWS」やPC「VAIO」、犬型ロボット「AIBO」などITおよびロボット関連の開発に携わる。2001年、同社を退社後、スピーシーズを設立。ロボット技術とIT技術の融合によるインターネットロボットの市場導入を目指す。2010年は初の家庭用ロボットの発売を計画している。http://vision.speecys.com/

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