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| Ajax | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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AjaxはJavaScript、Dynamic HTML、XMLといった従来の技術を組み合わせ、リッチクライアント(動的でインタラクティブなUI)を構築する手段として一気に普及した。広く普及しているもう1つのリッチクライアント技術であるFlash(Flex)と比較すると、動画や音声の取り扱いの面で見劣りするものの、Ajaxはプラグインなしで軽量に動作する点で優れている。 またAdobe社はFlexとAjaxの互換性を高めるオープンソースライブラリ(Adobe Flex-Ajax Bridge、Ajax Client Flex Data Services)を公開することを発表しており、今後はAjaxとFlash(Flex)の両者を組み合わせたWebアプリケーション構築も可能になりそうだ。 Ajaxで開発されたアプリケーションの事例としては枚挙の暇がないほど開発されており、また紹介記事も沢山見受けられるので今回は個別に紹介しない。Ajaxアプリケーションの一例としては表2を参照してほしい。
表2:Ajaxで開発されたアプリケーションの例 出所:野村総合研究所 企業内の情報システムにおけるコミュニケーションツールとして、zimbra、Google Calendar、Gmail、Meebo.comは十分通用する可能性を秘めたAjaxアプリケーションである。またワードプロセッサWritelyは単なる文書作成機能だけではなく文書共有機能も備えており、ネットワーク環境を前提としたWebアプリケーションならではの付加価値を提供している。 Ajaxの今後の展開としては、携帯電話端末へのAjax実行環境の普及が期待される。携帯電話向けWebブラウザを手がけるOpera社は昨年携帯電話向けAjaxアプリ開発キットを公開している。OpenWave社は「MIDAS」という名称で、HOWS社とイノシス社もドコモ向けAjax実行環境の開発を発表しており今後開発競争が激化しそうだ。 これまでの携帯電話端末向けリッチクライアント技術はJava/BrewやFlash Liteが中心で、開発には有償の開発環境や特殊なテスト環境・クライアントプログラム配布方法が必要とされるケースが多かった。携帯電話にAjax実行環境が普及すれば、携帯電話向けリッチクライアントをより軽量な手法で開発することが可能になると期待され、リッチクライアントの普及にも貢献するだろう。 |
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| まとめ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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以上、第3回から4回にわたってWeb 2.0時代を支える手法・技術を事例と共に紹介し、これら手法・技術が企業や消費者にとってどのようなメリットをもたらすか解説した。最終回となる次回はWeb 2.0の現状を踏まえ、次世代Webの姿を展望する。 |
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