第2回:OpenStandiaのもうひとつの柱「OpenStandiaパッケージ」 (2/3)

NRI Special Interview
第2回:OpenStandiaのもうひとつの柱「OpenStandiaパッケージ」
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— 2種類のパッケージがあると聞きましたが、それぞれの内容は何ですか

田中氏:まずは「OpenStandia/Application Server」ですが、これはStruts/Tomcat/Apacheなどのソフトウェアと、動作に必要なモジュールを組み合わせたものです。電子マニュアルや管理ツールなどもあわせて提供しています。
OpenStandia/Application Serverの概念図
図2:OpenStandia/Application Serverの概念図

田中氏:もう一方の「OpenStandia/Business Intelligence Server」は、データベースエンジンとOLAPエンジンを組み合わせた分析システムです。OLAPエンジンは弊社が開発したMySQLに対応したバージョンを搭載しています。
OpenStandia/Business Intelligence Serverの概念図
図3:OpenStandia/Business Intelligence Serverの概念図


— ユーザにとってパッケージを導入するメリットはあるのでしょうか
寺田氏:まず、無償ですべての機能を体験でき、実際にビジネスで利用していただくことができます。これだけでも大きなメリットといえます。

さらにパッケージに含まれているソフトウェアはすべてOpenStandiaのサポートサービスに含まれています。実際に評価を行って頂いた上でサポートが必要であれば、フルサポートを行うことが可能です。


— OpenStandiaパッケージの特徴について教えてください
寺田氏:これまでオープンソースのサポートサービスの多くは、「最新のバージョンのみサポートする」というものでした。しかし、頻繁なバージョンアップはリスクが高く、お客様やSIerの多くは、バージョンアップは必要最低限とし、同じバージョンをなるべく長く使い続けたい、というニーズを持っています。OpenStandiaはこれらのニーズに応えるため、7年間という長期間にわたり、サポートサービスを提供します。

また、オープンソースでは、バグFIXはコミュニティが行うのでバグFIXが提供される保障はありません。OpenStandiaではこのような場合でも、NRIのエンジニアがバグFIXを提供します。これらのサービスによって、エンタープライズ・システムであってもオープンソースを安心して活用できるのです。


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