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| JBoss EAPのアーキテクチャ | ||||||||||
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ここでJBoss EAPのアーキテクチャについて簡単に解説します。JBoss EAPではJMXに準拠した管理機能と、サービスの開始および停止といった必要最低限の機能だけを備えたマイクロカーネルと呼ばれるアーキテクチャを採用しています。 JMXはJCP(Java Community Process)によって規定されている標準規格で、Javaシステムにおける監視と管理を実現するための仕様が定義されています。JMXの仕様に沿ってMBean(Managed Bean)と呼ばれる監視および管理されるシステム上のコンポーネントインターフェースを実装することによって、MBeanサーバと呼ばれるリポジトリおよび外部インターフェースをつかさどるサーバ機能に登録することができます。 クライアントからのアクセスはこのMBeanサーバを経由することで、一元的に管理することができるため、管理性が非常に高くなります。JBoss EAPではこのJMXの仕様に則り、Java EEで規定されているようなサーブレットやEJB、JMSといった機能をMBeanとして実装することで、必要に応じて登録、削除を自由にできるように設計されています。同時にユーザが作成した、サービスをJava EEの機能と同等レベルのサービスとしてJBossマイクロカーネルに登録し、管理することも可能です。 ![]() 図1:JBossマイクロカーネル これにより、以下のようなメリットがあります。
表5:JBossマイクロカーネルのメリット |
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| JBossマイクロカーネルと起動ロジック | ||||||||||
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このマイクロカーネルアーキテクチャを踏まえてJBoss EAPの起動ロジックについて解説します。JBoss EAPが起動する際、起動スクリプトから最初にorg.jboss.Mainクラスのmainメソッドが呼ばれます。このmainメソッドからJBoss EAPがインスタンス化され、ブートストラップ処理が実行されます。 このブートストラップ処理の中で「MainDeployer」と呼ばれるデプロイサービスによって「<INSTALL_DIR>/server/<サーバ名>/conf/jboss-service.xml」を読み込み、規定されているサービスをデプロイします。なお、サーバ名は起動スクリプトの-cオプションで指定された値になります。 このjboss-service.xmlはJBossマイクロカーネルに最初にロードされるべきログ管理や、セキュリティなどのサービスとあわせて「URL Deployment Scanner」と呼ばれるホットデプロイを実行するためのサービスが記載されています。このURL Deployment Scannerはデフォルトでは「<サーバ名>/deploy」ディレクトリ以下をスキャンするように設定されており、deployディレクトリ以下に配置されたJ2EE 1.4で定義されているサービスやクラスタリングサービスをデプロイしていきます。 またプロジェクトで作成したwarファイルやearファイルといったアプリケーションも、このdeployディレクトリの直下に配置するだけで自動的にJBoss EAPにデプロイされることになります。 確認のため、すでにインストールされているdefault/conf/jboss-service.xmlを見てみましょう。これはURL Deployment Scannerはjboss-service.xmlの最下層のブロックに記載されており、下記のコメントが目印になります。
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設定を確認すると、defaultの設定では5秒ごとにdeployディレクトリがスキャンされ、新しいアプリケーションや更新されたサービスがあれば再デプロイされるように設定されていることがわかります。 |
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