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| メモリの使用状況を確認する | ||||||||||
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topコマンドを実行すると次のようにメモリの使用状況が表示されます。
Mem: 1031692k total, 687012k used, 344680k free, 51336k buffers
これを単純にみると1GBのメモリに対して670MBのメモリを使用しているように見えますが、単純にこの値でメモリの使用量を判断してはいけません。 Linuxの場合メモリをできるだけ有効に活用しようとして、空きメモリをキャッシュとして使用します。そのためメモリの使用量が大きい方が普通なのです。実際にプロセスがどの程度メモリを使用しているかは、キャッシュの容量を差し引いた値で判断する必要があります。 プロセスのメモリ使用量を見るにはfreeコマンドを使います。
total used free shared buffers cached
3行目に実際にプロセスが使用しているメモリが表示されています。この例だとプロセスのメモリ使用量は387MBでした。 プロセスのメモリ使用量が増えてくると、キャッシュにメモリが使えなくなるのでディスクI/Oが増加します。ディスクI/Oが増えると、I/O待ちのプロセスが増えてボトルネックになります。プロセスのメモリ使用量が搭載メモリ以下だからと言って、安心してはいけません。キャッシュ用の領域が残るようにある程度余裕がある状態にしておきましょう。 メモリ使用量の多いプロセスを特定するにはtopコマンドで「M」を押します。するとメモリの使用順でソートしてくれるので、メモリ使用率の高いプロセスがわかります。 |
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| スワップの使用量を確認する | ||||||||||
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次にスワップの使用量を確認しましょう。topコマンドを実行すると次のようにメモリの使用状況が表示されます。
Swap: 1048568k total, 455984k used, 592584k free, 242000k cached
実はこれもメモリ使用量の時と同じように鵜呑みにしてはいけない値です。 Linuxは長い間使用していないメモリ領域をスワップに退避してメモリを有効活用しようとします。スワップでみるべきはスワップイン/スワップアウトが頻繁に行われているかどうかです。 それを確認するにはvmstatコマンドを使用します。vmstatの第1引数に監視間隔を秒数で指定すると定期的に観測することができます。
% vmstat 1
vmstatコマンドを実行すると次のような出力が表示されます。 スワップで見る値はsi(スワップイン)、so(スワップアウト)になります。この値が0でない場合は頻繁にスワップイン、スワップアウトが行われています。とはいえ、スワップはメモリ使用量が増えないと頻繁に使われることはないので、それほど気にする必要はないでしょう。 |
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| メモリ使用量が多い場合の対策 | ||||||||||
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メモリ使用量が多い場合は次のような対策を行います。
表3:メモリ使用量が多い場合の対策 メモリ使用量が多く、どうしようもない緊急の場合は、該当プロセスを終了させましょう。CPU負荷対策の時と同様に、恒久的に対策するにはソフトウェアとハードウェアの両面から対応する必要があります。 |
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