
トレンドマイクロとNEC、新パートナー制度「InfoCage WORKS」の成果第1弾として両社協業による検疫システムを発表
NECトレンドマイクロ検疫システム
2007/3/27 18:45
NECの不正接続検知アプライアンスとトレンドマイクロの総合セキュリティソフトが連携
トレンドマイクロとNECは3月27日、NECが1月より開始した新パートナー制度「InfoCage WORKS」の成果第1弾として、両社の協業による検疫システムが4月2日から利用可能になることを発表した。
「InfoCage WORKS」とは、NECがシステム全体のセキュリティ強化を目指し、製品開発を軸にした協業をパートナー各社と進める新制度だ。NECのセキュリティ製品「InfoCage」シリーズと各社の主力製品との相互補完関係を確立することで、「協調型セキュリティ」に基づく製品をユーザに提供することを目的としている。これにはトレンドマイクロをはじめ、アンチウイルス、ネットワークセキュリティなど各分野のパートナーが参画しているとのこと。
今回発表された検疫システムは、NECの不正接続検知アプライアンス「InterSec/NQ30b」とトレンドマイクロの法人向け総合セキュリティソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション」(以下、ウイルスバスターCorp)が連携するツールを提供し、中小企業における検疫システムの導入と運用を助けるものだという。
具体的には不正接続検知アプライアンス「InterSec/NQ30b」の利用には、予め管理ソフトウェア「WebSAM SecureVisor SiteManager」にクライアント端末のMACアドレスなどの情報を登録しておく必要がある。そのため、導入時の登録や端末に変更があった際には手動でこれらの情報を入力する作業が発生していたという。
今回の協業によって開発した連携ツールにより「ウイルスバスター Corp」の管理サーバが収集したクライアント情報を「WebSAM SecureVisor SiteManager」へ定期的に受け渡し、自動登録・変更を可能にする。
本ツールは「InterSec/NQ30b」と「WebSAM SecureVisor SiteManager」を利用、もしくは新規で購入した際にはNECから無償で提供される。
(ThinkIT編集局 森谷 一敏)