第3回:制御文、アサーションと例外処理(2) (2/2)

徹底攻略Java 2プログラマ問題集 Platform 1.4対応
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第3回:制御文、アサーションと例外処理(2)
著者:八木裕乃/明壁敦子
監修者:須澤秀人  編者:ソキウス・ジャパン   2005/7/28
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解答

   1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
第1問の解答: C、F

   assert文の書式は以下のとおりです。

assert boolean 式;
assert boolean 式:式2;
   boolean式には、プログラムの実行時に真でなければならない条件式を記述します。条件を満たさない場合は、AssertionErrorが発生します(C)。assert boolean 式:式2;の記述では、条件を満たさない場合は、式2の結果を出力し(F)、AssertionErrorが発生したことを知らせます。

   assert文を含むプログラムをコンパイルする際は、コマンドオプション-source 1.4を用いてコンパイルします。

> javac -source1.4 Sample.java
   実行時にassert文を有効にしたい場合は、-eaオプションを付けます。

> java -ea Sample
   したがってCFが正解です。


第2問の解答: B

   各選択肢に関する説明は以下のとおりです。

A. AssertionErrorが発生するということは、プログラムにバグがあることを意味するため、そのバグの修正を行う必要があります。AssertionErrorに対する例外処理は行いません。記述は誤りです。
B. 複数のassert文が定義されている場合は、最初にAssertionExceptionが発生した時点で、プログラムの実行は停止されます。正しい記述です。
C. アサーションを有効にした場合の実行時のパフォーマンスは、assert文の条件式が評価されるので、パフォーマンスは低下します。記述は誤りです。
D. publicメソッドの引数は、アサーションの実行の有無に関わらず、必ずチェックを行わなければなりません。記述は誤りです。
   したがって、Bが正解です。


第3問の解答: A、B

   アサーション実行時のコマンドオプションは以下のとおりです。

アサーションの有効化
「-ea 」: システムクラス(J2SEのAPIに含まれるクラス)を除く、すべてのクラスのアサーションを有効化
「-ea:<クラス名>」: 指定されたクラスのアサーションのみを有効化
「-ea: …」: デフォルトパッケージとそのサブパッケージに対するアサーションを有効化
「-ea:…」: 指定されたパッケージとそのサブパッケージに対するアサーションを有効化
「-esa 」: システムクラスのアサーションを有効化
アサーションの無効化
「-da 」: アサーションを無効化する。無効化するクラスやパッケージは、有効化するときと同様にコロン(;)の後ろに指定する
   複数オプションを指定した場合は、先に指定したオプションよりも、あとから指定したオプションが優先されます。ただし、より指定の範囲を狭めるような指定が先にされている場合は、そちらが優先されます。

例: Sampleクラスの実行時に、TestClassのアサーションは無効にし、それ以外のアサーションは有効にする(システムクラスを除く)
> java -da:TestClass -ea Sample
   この問題では、-daオプションが指定されているため、システムクラス以外のアサーションはすべて無効化されています。したがって、ABが正解です。

第4問の解答: E

   i > 3 は、i > 2のあとで評価されるため、該当する範囲はありません。したがって、Eが正解です。

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書籍紹介
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発売日:2004.12.17発売
販売価格:3,360円(税込)

著者プロフィール
八木 裕乃
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。現在は、Java、UMLを利用したオブジェクト指向系の開発講座のコース開発からインストラクションまでを担当。Javaとはα版からの付き合いでそろそろ10年来となる!?取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Foundamental、MCSD、オラクルマスターなど著書:「マイクロソフト認定技術資格試験 MCP/MCSE必須用語辞典」(アスキー)



著者プロフィール
明壁 敦子
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。Java、UML、XML、オブジェクト指向、Webアプリケーション開発などの教材作成および講義を担当。Sun認定Javaインストラクタとしては、自らがJavaの習得に苦労した経験から、初心者でも解りやすい講座を心がけている。取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Fundamentalなど



監修者プロフィール
須澤 秀人
株式会社CSK 教育サービス事業部に所属。Java、UML、XML、ASP.NET、C、C++などの教材作成および講義を担当。「よく食べよく寝る」が座右の銘。取得資格:SJC-P、SJC-WC、OCUP Fundamentalなど著書:「dBASE?PLUSパーフェクトマスター入門編」(秀和システム)、「基本情報技術者 午後 Java スーパー攻略」(秀和システム・共著)など



編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/


INDEX
第3回:制御文、アサーションと例外処理(2)
  問題
解答
徹底攻略Java 2プログラマ問題集 Platform 1.4対応
第1回 クラス定義とアクセス制御
第2回 制御文、アサーションと例外処理(1)
第3回 制御文、アサーションと例外処理(2)
第4回 ガーベッジコレクション
第5回 Java言語の基礎(1)
第6回 Java言語の基礎(2)
第7回 演算子とデータのメモリ割り当て(1)
第8回 演算子とデータのメモリ割り当て(2)
第9回 オーバーロード、オーバーライド、実行時のデータ型(1)
第10回 オーバーロード、オーバーライド、実行時のデータ型(2)
第11回 オーバーロード、オーバーライド、実行時のデータ型(3)
第12回 スレッド
第13回 java.langパッケージのJava言語の基礎
第14回 コレクション・フレームワーク

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