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| 前回は「イントラブログ」「見える化」「ERP」「SOX法」「SaaS」を取り上げた。まだ気になっているキーワードが出てこないと思っている読者の方もいらっしゃるのではないだろうか。後編として、「SOA」「仮想化」など、5つの言葉を取り上げよう。 | ||||||||||
| オープンソースのサポートが導入のカギを握る時代へ | ||||||||||
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これまでオープンソースソフトウェアを企業に導入したいと思っても、サポートの面で二の足を踏んでいるところが多かったのではないだろうか。現在では、データベースやアプリケーションサーバといった分野以外に、CRMならSugarCRM、BIならPentahoといった業務アプリケーションの分野でも、十分に企業で実用可能な製品が数多く登場しており、企業はオープンソースへの注目を高めている。 そういった企業の声を反映してか、2006年にはオープンソース製品の導入から運用面までをサポートするサービスソリューションがいくつも登場してきた。 野村総合研究所では2006年8月に「OpenStandia」を発表した。これはTomcat、JBoss、MySQLといった世界的にも信頼性の高いオープンソースソフトウェア(OSS)を大規模システムでの利用に適したソフトウェアとして選定・検証し、導入から保守までのあらゆるサポートサービスを提供するものである。 また2006年11月には、ワイズノットがインシデント制で有料提供するサポートサービスである「オープンソース・トータルサポート」を発表した。それ以外にも、オープンソース・ジャパンの「OSJビルド・クラシックfor Plone」、CECの「OpenSource Expert」といったオープンソースのサポートサービスの提供が開始されており、すでに著名企業での導入が行われている。 これまでのところ、各ベンダーは「LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)」を中心にサポートサービスを行っているが、野村総合研究所のように独自で検証を行い、自社開発のアプリケーションをサポートメニューに盛り込んでいるケースも増えてきている。さらにNECをはじめとしたハードウェアベンダーによる自社サーバとセットにしたサポートサービスも登場している。 このように2006年は、オープンソースのサポート体制に広がりをみせており、企業でのオープンソースソリューションの導入が促進される好材料が揃った。 2007年においてもこのようなサポートサービスの重要性が高まり、オープンソースの導入はスタンダードになるといえるだろう。
関連連載
オープンソース・ジャパンがサポートサービス「OSJビルド・クラシック for Plone」を開始 ワイズノットがOSSサポートサービス「オープンソース・トータルサポート」の提供を開始 オープンソース導入の不安を取り除く野村総合研究所の「OpenStandia」 OpenStandiaのもうひとつの柱「OpenStandiaパッケージ」 |
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| 段階的な導入が進んだSOA、統合化の橋を担うESB | ||||||||||
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2006年におけるSOAのアプローチは導入段階であったといえよう。様々な企業がSOAの導入に踏み切り、その成果をあげつつある。しかし、それはSOAの特性を活かした段階的な導入であったのではないかと思う。 そもそもSOAとは、業務システム1つをサービスとしてみたて、他のサービス(業務システム)との連携をゆるやかにしたものである。よって各企業は、SOAは全社的に導入するのではなく、業務1つの単位で導入していくことを選択した。 このように導入が進んできたSOAであるが、2006年では内部統制・SOX法などといったところから、全社的なシステムの統合化を急速に求められるようになってきた。 そうして注目を集めたのがESBである。ESBはSOAすべてを結びつけることができ、全社的なシステムの統合をはかるのに最適なミドルウェアであった。IONAのArtixやBEAのAquaLogic、SonicSoftwareのSonic ESBといったESBプロダクトが盛んに活動を行っていたのは記憶に新しい。 2007年は、導入してきたSOAを統合するために、ESBの導入が活発に進むもとと思われる。しかし、ESBはSOAと違い、全社的に影響をおよぼすため、IT管理者には難しい選択を強いられることになるだろう。しかし、柔軟性があり、統合されたシステムは素晴らしいシステムに違いない。 2007年、ITシステムの選択の要となる年になるだろう。
安定したサービス指向を支えるESB
第1回:ESBの成り立ち 柔軟性の高いシステムを目指すSOA/ESB 第1回:SOAを理解する AquaLogicによるESB環境の構築 第1回:信頼性と可用性を実現するAquaLogic IONA Technologies Special Interview SOA/ESBからのシステム統合化へのアプローチ |
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