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Aqualogic
AquaLogicによるESB環境の構築

第1回:信頼性と可用性を実現するAquaLogic
著者:サンモアテック  永田 明   2006/9/25
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サービス・インフラストラクチャとは

   この「サービス・インフラストラクチャ」というカテゴリは、粒度が粗く疎結合の標準ベースのサービスというSOAの原則に忠実に従い、ビジネスロジックの透過的なコンテナを提供することで基盤テクノロジの複雑さを隠蔽します。

   BEA AquaLogicは、SOA管理に完全に対応する形で設計された、業界初のサービス・インフラストラクチャ製品ファミリです。BEA AquaLogicを利用することによって、J2EE、.NET、SAP、Oracle、IBMなどのほぼすべてのプラットフォーム上でサービスを構築し、サービスの検出/セキュリティ設定/管理を行い、サービスからコンポジット・アプリケーションやプロセスを組み立てることができます。

   全社的にSOAの実装を目指している企業にとって、BEA AquaLogicはビジネスの俊敏性と効率性の向上というSOAのメリットを実現するために利用できるもっとも包括的な製品スイートです。

AquaLogicの概要
図1:AquaLogicの概要
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   異種混合環境でのSOA導入成功に向けてBEA AquaLogic製品ファミリは、相互運用性のあるインフラストラクチャと、再利用可能なインフラストラクチャ・サービスの集合を提供します。これらを通じて、基盤となっているテクノロジを問わず、SOAを管理し、コンポジット・アプリケーションを組み立てることができます。


AquaLogic Service Busとは

   俊敏なビジネスの実現には、ビジネスに求められる速度で新しいサービスを投入し、かつ既存のサービスを再利用するITの能力が不可欠です。このようなサービス駆動型ビジネスを実現したいという願いは、IT組織がサービス指向アーキテクチャ(SOA)を採用するための大きな動機となります。

   SOAを現実化するためにIT組織が必要とするのは、本質的に異なる複数のベンダの製品で構成される異種混合のコンピューティング環境において、サービスの再利用を促進および簡素化し、信頼性のある統合機能を提供するインテリジェントなサービス・インフラストラクチャです。

   BEA AquaLogic Service Busは、ビジネスに求められる俊敏性と連携を、ITを駆使して実現するためのサービス指向インフラストラクチャを提供します。この製品は、エンタープライズ・サービス・バス(ESB)の統合機能とサービス管理機能を、1つのソフトウェア製品にシームレスに集約します。

   これにより、SOAの構成と実装に要する時間が短縮され、共有サービスの管理が簡素化されます。BEA AquaLogic Service Busは、インテリジェントなメッセージブローカリング、動的ルーティング、変換の各機能を提供します。これらの機能はすべて異種混合のサービスエンドポイントをサポートし、サービス登録/監視/閾値定義によるSLA施行などのサービス・ライフ・サイクル管理機能と統合されます。

   IT組織はBEA AquaLogic Service Busを利用することで、高いコストをかけて複雑な開発を行うことなく、サービス間の対話を短時間で構成できます。これにより、変更に伴う実装・運用コストが削減され、余ったITリソースを新しい取り組みに充当することができます。

   BEA AquaLogic Service Busを導入したIT組織は、複雑で、結合度が高く、安定性に欠けたポイント・ツー・ポイント型の統合実装から脱却し、異種混合のインフラストラクチャ上のサービスの再利用と実装をより迅速に行えるようになります。

   では、AquaLogic Service Busの機能とメリットを確認してみましょう。

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サンモアテック 永田 明
著者プロフィール
株式会社サンモアテック   技術開発事業部   永田 明
1999年入社。J2EEコンポーネントのエンタープライズ適用を中心としたサントリーグループ向けの技術支援や、モバイルソリューションなど新技術の適用検証に従事している。


INDEX
第1回:信頼性と可用性を実現するAquaLogic
  ESBとは
サービス・インフラストラクチャとは
  企業レベルの信頼性と可用性