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BPMS実践講座
ビジネスプロセスの可視化を実践するBPMS

第1回:BPMの全体像と連載の概要

著者:日本プロセス  宇野澤庸弘   2006/11/13
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ITシステム全体におけるSBMの位置

   最初に説明したように、SBMは現場の実業務(BP:Business Process/業務プロセス)を対象とします。インターネットやWebシステム、そしてJAVA/XML技術が定着してきた90年代末に出現して来た領域です。言い換えるならSBMの領域は以前は人間が行ってきた部分だといえます。

   これは、従来はシステム化できなかった部分で、他のITシステムの出力データを見たり、遠隔地の人とは電話でやりとりをして現場の業務責任者が判断を巡らして行ってきた仕事だといえます。そのため従来のシステムとは、その開発方法も見方も大きく違うのです。

   図4にあるようにSBMは、既存の業務システムと人との間に位置し、現場の業務を仲介・実行していきます。すなわちミドルウェアという位置付けです。「ポータル」「BPMS」「EAI/ESB」を、Webシステムの三種の神器と呼ぶ事ができます。

   SBMはERP/CRMなどの既存の基幹業務プログラムとはデータ連携/システム連携を行い、企業全体のシステムを構築します。そのためミドルウエアの実行プラットフォームとして企業内の全体的なシステムを連携する重要な位置を持つようになります。
SBMの位置
図4:SBMの位置
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   従来のITシステムの領域は、IT技術者の立場からみて議論・構築・運用されてきましたが、BPM領域はIT技術の専門家でない「一般のユーザの視点」から語られる領域です。その意味からも、IT産業がこれまでとは異なった、まったく新しい産業領域のドアを開けようとしているのかもしれません。


まとめ

   SBMの特徴としては、下記の5つがあげられます。

  1. 利用者主体のシステム
  2. 業務の可視化と早期開発の実現
  3. 改善・変更のし易さと継続
  4. 業務状況の自動採取
  5. ミドルウエアの実行プラットフォーム

   これらをまず覚えておいてください。

SBMソリューション概略紹介

   毎回、最後に簡単なSBMのソリューション紹介・事例紹介を付記します。

戦略的資金運用管理/Strategic Capital Expenditure Management

鉱工業グローバル企業(10カ国30拠点)
従業員:5,500人
扱い製品数:4,000

特徴
購買手続きのボトルネックの解消
グローバル拠点の状況を可視化
遅延業務の撲滅を一連処理で実現
グローバル購買処理で統一

ソフト設計と製造の協調手順を実現 /Collaborative Design and Manufacturing

ソフトウェア開発:ハードウェア機器向け先進ソフト開発

特徴
複数事業パートナー間の開発の協調分担を実現

高度な協調・分担開発を一連作業の中で実現した
社内業務パートナー4部門

社外事業パートナー4企業
開発期間4ヶ月

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日本プロセス株式会社  宇野澤庸弘
著者プロフィール
日本プロセス株式会社  サヴィオン事業部   宇野澤庸弘
東芝・ノベルで通信ソフト・Networkソフトの開発・企画・販売。SSC栃木でテスティング事業の創設。そして2000年、BPMとの邂逅。現在日本プロセス株式会社 サヴィオン事業部でBPM事業を展開。日本BPM協会の設立に参画。


INDEX
第1回:BPMの全体像と連載の概要
  はじめに
  SBMはLCMをどう実現するか?
ITシステム全体におけるSBMの位置