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Oracle JDeveloperによる快適PHP開発
第2回:Oracle JDeveloperを使いこなす
著者:
日本オラクル 一志 達也
2007/6/21
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3.Oracle JDeveloperをインストールする
前回でも紹介しているとおり、Oracle JDeveloperはオラクルが運営する技術者向けのWebサイト「OTN Japan」から無償でダウンロードして利用します。
Oracle Technology Network Japan
http://otn.oracle.co.jp/
Oracle JDeveloper 10gのWebページ
http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/index.html
ZIP圧縮されたファイルをダウンロードして解凍します。解凍したフォルダにはexeファイルが含まれているので、それを実行します。
実はJDeveloperにインストール作業は必要ありません。exeファイルを実行すればいいのです。しかし今後の環境設定などで面倒のないように、適切なディレクトリへ解凍したフォルダを移動することをお薦めします。
4.アップデートを実行する
Oracle JDeveloperを起動すると、画面右下にアップデートを促すアイコンとバルーンが表示されます(図1)。
図1:アップデートを促すメッセージ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
JDeveloperは起動時にOTNと通信しており、もし更新すべきファイルがあれば、それを知らせてくれるようになっています。PHPを編集するための拡張機能「PHP Extention」も、このアップデートを通じてダウンロードします。
PHP Extentionの入手先
http://www.oracle.com/technology/products/jdev/htdocs/partners/addins/
exchange/php/index.html
ただしこの機能を利用するためには、米国のOTNのアカウントが必要です。残念ながら米国OTNと日本のOTNのアカウントは共通化されていないため、面倒ですが米国OTNにもアカウントを作成してください。もしOracle JDeveloperのインストール時にアカウントの入力を求められたら米国のOTNのものを入力してください。
ここまでの作業を完了したら、あとはデータベースとの接続設定やPHPをテスト実行するためのWebブラウザの指定など、いくつかの環境設定を行うだけです。
ここで紹介した設定手順は英語なのですが、OTNでも公開されていますので、一度参照してみてください。PHPの実行環境までセットアップすることを考えると、非常に簡単な手順ですべてが準備できます。
これだけの作業で「PHPのプログラムを編集」し、「データベースの操作を行う環境」が
無償
で手に入るのです。まだPL/SQLのシームレスなデバッグ機能などは提供されていませんが、それでも十分に魅力的なものです。
データのキャッシュで高速化
オラクル製品を利用するメリットは、開発環境やデータベースの信頼性、あるいは性能などに限られません。特にアクセス数が読み切れないようなWebアプリケーションでは、そのパフォーマンスの向上をあらゆる面から検討する必要があります。
その手段は様々ですが、比較的効果が大きく最近注目されているのが、「データのキャッシュによる高速化」です。
Oracle TimesTen In-Memory Databaseのような製品を利用する方が、より高速で開発工数も削減できます。しかし少数の限られたデータをキャッシングするだけならば、アプリケーションのプログラミングによって行うこともできます。しかし問題となるのは、キャッシュされているデータをいかにして最新状態に保つのかなのです。
そもそも頻繁に更新されるデータをキャッシュするのは、効率の良いやり方ではありません。しかし、「まったく変化することはない」と保証されているデータも少ないでしょう。そうした場面に対して、オラクルデータベースは非常に有効な機能である「Database Change Notification」というものを提供しています。
これはOracle Database 10g Release 2から提供された機能で、指定しておいたデータの変更があるとそれをクライアントへと通知してくれます。通知を受け取ったクライアントは、キャッシュしているデータを書き換えるといった適切な処置を行えばいいのです。もちろんPHPに限らず、Javaや.NETでも、この機能を活用することができます。
PHPでの活用方法については下記のWebサイトにて、サンプルコードも交えて解説した文書が日本語で提供されていますから一度参照してください。
PHPでの活用方法に関するドキュメント
http://otndnld.oracle.co.jp/pub/articles/vasiliev-php-dcn.html
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著者プロフィール
日本オラクル株式会社 一志 達也
SI企業において、アプリケーション開発や、データベースを中心としたインフラを担当。その後日本オラクルにて、データベース製品のマーケティングを担当している。現在は中堅中小規模システム向けの製品マーケティングに従事。開発ツールの啓蒙活動にも励んでいる。
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第2回:Oracle JDeveloperを使いこなす
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