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| GUIでの実装 | ||||||||||||
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BPIに対応したIBMのツールであるWID(WebSphere Integration Developer)の場合、このようなマッピング処理を実装するためにビジネス・オブジェクト・マッピング・エディターと呼ばれるツールを利用することができる。 ビジネス・オブジェクト・マッピング・エディターではマッピングの定義がGUIの画面で直感的に行えるようになっている。また、以前紹介したリレーションシップ機能もマッピングの定義中で利用することができる。リレーションシップ機能については「第2回:BPIのビジネス要件とそれを実現するための機能」を参照して頂きたい。 以上、表2の1のCRMシステムへの注文情報更新処理について詳しく見てきた。1で行ったビジネスプロセスに対する変更は2、3のケースについても扱うデータ構造が変わるだけで基本的には同じである。 |
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| 終わりに | ||||||||||||
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今回は注文システムに対する新たな要件である「CRMシステムによる顧客管理機能の追加」を既存のビジネスプロセスに対してどのように追加していくのかを見た。ビジネスプロセスと連携するシステムを追加する際のマッピング処理での考慮点についてご理解頂けたと思う。 このようにビジネスプロセス内で扱うデータを汎用的に作成し、CRMシステムなどの外部システムと連携する部分でのデータ変換を外出しにするような柔軟性のある仕組みにしておけば、仮に今後CRMシステムを取り替えるような要件があったとしても比較的容易に対処することができるのである。 以上4回に渡ってビジネス・プロセス・インテグレーションを実践するための方法を具体的な例を通して紹介してきた。実際の世界では、ここでのO社の話のようにいくとは限らない。ビジネス環境が変化したとき、それに対応するために戦略を変更し、それにそったシステムを構築できたとしても、それがうまくいかないことも多々あるであろう。 しかし、「新しい戦略や施策はよかったのだが複雑に結合したシステムであるためシステム構築に時間が掛かりすぎ、タイミングを外してしまい効果がなかった」とか、「既存システムのため、そもそも戦略や施策を変更できない」などシステムが理由でビジネス環境の変化に対応できないケースも多いのではないだろうか。システム自身が足かせになって、ビジネス環境の変化に対応できないのでは、本末転倒である。 本連載で紹介したビジネス・プロセス・インテグレーションを使ったシステムは、変更や新しい機能の追加が容易であることの特徴をいかして、戦略や施策をシステムの側面からサポートするものである。 本連載が柔軟性の高いSOAに基づいたビジネスプロセス構築の一助となれば幸いである。 |
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