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第5回:Eclipse TPTPでログの分析をする
著者:ビーブレイクシステムズ  益原 祐介   2005/11/7
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ログの相関

   次は、複数のログを相関させる方法について解説します。今回は「Log Correlator Sample」というサンプル・プロジェクトを使用します。

   まず「File → New → Example」を選択し、「Examples → Logging」ツリーを展開します。次に「Log Correlator Sample」を選択して「Next」をクリックしてください。「Name」欄に任意の名前を指定して「Finish」をクリックします。プロジェクト名は"LogCorrelatorProject"とします。

   また以下の"syslog.log"ファイルを"example.log"と同様にランタイム・ワークベンチを起動して「Simple Log Parser V1.0」を使用してインポートしてください。
"syslog.log"
Initialized on Jan 4, 2003 ## <Error> <02.22.03.10.53.22> c:\winnt\endc.dll is missing 00000000.001
## <Error> <02.22.03.10.53.22> c:\x\class1.class is missing 00000001.001
## <Error> <02.22.03.10.53.22> WAS_HOME is not set 00000002.001
## <Error> <02.22.03.10.53.22> Null Pointer Exception 00000003.001
System idle...
Performing security checks...
## <Information> <02.22.03.13.11.10> Restoring back-up files 00000006.000
## <Information> <02.22.03.13.11.11> System passed test 00000006.001
System idle...

   "example.log"と"syslog.log"をインポートしたら、「Log Navigator」ビューで「Correlations」フォルダを右クリックして「New → Log Correlation」を選択してください。

   「New Log Correlation」ウィンドウが開くので、任意の名前を入力してください。左側の「Available Logs」欄には、現在インポートされているログが表示されます。「>」ボタンを使用して、その中から相関を見たいログを右側の「Selected Logs」欄に移動してください。今回の場合"example.log"と"syslog.log"が「Available Logs」に表示されていますので、両方とも「Selected Logs」に移動し「Next」ボタンをクリックします。

   次に表示された画面の「Correration method」で「Simple Correlation Engine V1.0」を選択して「Finish」をクリックします。すると「Log Navigator」ビューの「Correlations」ツリーの下に今作成した相関ファイルが作成されていますので、そのファイルを右クリックし「Open With → Log interactions」をクリックしてください。するとログファイルの相関がダイアグラムで表示されます(図3)。

ログの相関
図3:ログの相関
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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株式会社ビーブレイクシステムズ 益原 祐介
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  益原 祐介
Javaスペシャリスト
九州大学文学部卒業。在学中は考古学の研究、遺跡の発掘作業を行う。その後、情報システムに興味を持ちビーブレイクシステムズに入社。徹底した社内教育によりJavaエンジニアとなる。現在は社内技術レポートの執筆や技術雑誌への寄稿を行い、社内の技術力の向上に貢献。


INDEX
第5回:Eclipse TPTPでログの分析をする
  はじめに
  ログの変換・解析
ログの相関
  症状データベース