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リッチクライアントCurlの特徴と導入実態
第3回:Curlアプリケーションの公開
著者:
セントラル・コンピュータ・サービス 松永 俊思
2005/5/30>
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デプロイメントの実行
全ての準備が完了したらデプロイメントを実行します。プロジェクトメニューから「(アクティブなターゲット名)の配置」または「OCCのために(アクティブなターゲット名)の配置」を選択すると、ターゲットで定義したディレクトリにCurlコンテンツが生成されます(図7)。ターゲットをWebサーバ上に指定していない場合は、生成したファイルをWebサーバに転送する必要があります。
図7:デプロイメントの実行
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
Webサーバの設定
ここではクライアントがCurlコンテンツをダウンロードし、Surge RTEでCurlアプリケーションを実行するための設定について説明します。Curlアプリケーションを提供するには以下の3つの設定をする必要があります。
MIMEタイプの追加
クライアントがCurlコンテンツをダウンロードした際、ブラウザがそれをCurlコンテンツと判断してSurge RTEに制御を渡すために、MIMEタイプの設定をおこなう必要があります。クライアントがダウンロードする主なCurlコンテンツはアプレットファイル(.curl)とプリプロセスパッケージファイル(.pcurl)になります。以下に例を示しますので参考にしてください。
Apacheのmime.typeファイルでの指定例
Text/vnd.curl curl
application/vnd.curl.pcurl pcurl
Curlライセンスキーの設定
WebサーバからSurge RTEがCurlアプリケーションを実行するには、そのWebサーバ上にライセンスキーを配置する必要があります(注2)。ライセンスキーは物理的にCurlアプリケーションが配置されるURLごとに必要となり、ルートディレクトリかCurlコンテンツがあるディレクトリに配置します。
注2:
Surge Lab IDEには、ローカルのHTTPサーバで開発テストをおこなうためのライセンスキーファイルが用意されています(通常インストール時は"c:\Program Files\Curl Corporation\Surge\4\etc\curl-license-3.scurl")。
Webサイトのセキュリティ対策
悪意のある攻撃から守るために、デフォルトでは画像ファイル以外はアクセスができないように設定されています。パッケージファイルや他のファイルのアクセスが必要なときは「curl-access.txt」を使って設定します。
まとめ
Curlプロジェクトの構造、パッケージ、プリプロセスパッケージ、デプロイメント、Webサーバの設定について説明してきました。これで、Curlの統合開発環境Surge Lab IDEを使ったアプリケーション開発とSurge RTEの実行の全体像について概観できたと思います。次回はCurlアプリケーションを適用した事例を紹介します。Curlの導入によって、これまで実現が難しかったニーズにも対応していることを実感していただけるかと思います。
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著者プロフィール
セントラル・コンピュータ・サービス株式会社 松永 俊思
メインフレーム、クライアントサーバ、Webシステムと基幹系から情報系アプリケーションシステム開発を実施。また、開発支援パッケージとして「MagicAnswer for Notes」(NotesDomino設計要素解析ツール)の製品監修を担当。2002年より営業に転じ、企業の情報システム課題に対する提案を進めている。Curlは次世代アプリケーション像として、2004年より取り扱う。問い合わせE-mail:
curlsales@ccs.co.jp
INDEX
第3回:Curlアプリケーションの公開
はじめに
パッケージファイル
(2)コンポーネントターゲットの設定
デプロイメントの実行