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ビジネスプロセスの可視化を実践するBPMS |
第1回:BPMの全体像と連載の概要
著者:日本プロセス 宇野澤庸弘 2006/11/13
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はじめに
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BPM、あるいはBPMS(BPM Suites)の議論が日本でも盛んになり、BPMに関する記事がいろいろなメディアで取り上げられてきました。その反面、BPMを実現するBPMSを誰がどのように使うのかの具体的なイメージがなかなか持てないとの声を聞くことがあります。
そこでこの連載では、Savvion社のSavvion BusiessManager(SBM)をベースに、BPMSを実践的に利用する手法を紹介し、BPM・BPMSの本質と実践を体感していただこうと思っています。
BPMは従来からのIT技術者(物作り)の立ち位置からだけでは、なかなか理解できない点もありますので、まず連載の第1回目としてBPMの全体像がどのようなものなのかを紹介します。
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BPMはユーザが望んでいるシステムを提供します |
BPMは現場の実業務(BP:Business Process/業務プロセス)を対象としています。今までは、人が自分で情報を集め判断し進めていた業務を、できるだけシステム化することで業務を効率化しようというわけです。
ここで扱う対象が実際の業務なので、業務内容がどのようなものなのかは現場のユーザが一番詳しく理解しています。またシステム稼働後に業務改善などの理由で、変更が頻繁に派生することも多々あります。さらに、競合他社の新サービスに対抗するために、自社も業務のシステム化をすぐに実施しなければならないかもしれません。
しかしそういったときに、システムの開発に1〜2年、さらにシステム変更に3ヶ月もかかるといった従来の手法では、ビジネスとしても問題となります。
システム開発や変更は、通常システムやデータベースの構造などを技術的に理解している技術者が行います。しかしBPMはあくまで実業務のシステム化に適した開発手法ですので、ユーザの知識や思い込みが十分に反映でき、また従来に比べて短期間でシステム開発ができ、速やかにビジネスプロセスを変更することができます。
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業務プロセスのBPMサイクル:LCM(Life Cycle Management) |
業務プロセスを継続的に改善するためには、業務プロセスのLCM(Life Cycle Management)が大切です。このサイクルは、次のような6つのフェーズから成り立っており、従来のようにシステム開発をしたら終わりというわけではありません。

図1:業務プロセスのBPMサイクル図 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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著者プロフィール
日本プロセス株式会社 サヴィオン事業部 宇野澤庸弘
東芝・ノベルで通信ソフト・Networkソフトの開発・企画・販売。SSC栃木でテスティング事業の創設。そして2000年、BPMとの邂逅。現在日本プロセス株式会社 サヴィオン事業部でBPM事業を展開。日本BPM協会の設立に参画。
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