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日本オラクル株式会社
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日本オラクルが統合SOA基盤「Oracle SOA Suite 10g Release3」を発表

2006/11/14
SOAを実践するシステム基盤「Oracle SOA Suite 10g Release3」

   日本オラクルは11月13日、SOA実践を可能にするシステム環境をパッケージ化した「Oracle SOA Suite 10g Release3」を発表した。価格は6,250,000円/1CPUで、2007年1月の販売開始を予定している。

   同社は2005年7月より「Oracle Fusion Middleware」の提供をはじめ、その販売を通じてSOAに関するノウハウやユーザからのリクエストを蓄積しているという。今回発表したOracle SOA Suite 10g Release3はその経験を活かし、ワンクリックインストール機能の搭載や、Enterprise Service Bus、ヒューマンワークフロー関連機能などの強化がなされているとのこと。

   Oracle SOA Suite 10g Release3に含まれる主な機能は以下の通り。

Oracle BPEL Process Manager
Webサービスやビジネスプロセスのオーケストレーションと実行が可能。それぞれの分野において、素早く標準に基づいたSOAの構築を目的とする。

Oracle Business Activity Monitoring
ビジネスプロセスをイベント単位でモニタリングし、リアルタイムに可視化を実現する。ビジネスプロセスのボトルネックを発見し、素早く改善することを目的とする。

Oracle Web Services Manager
Webサービスを管理するためのアクセスやロギングといったポリシーやロードバランシングを一元管理する。監視状況の統計やクオリティ、実行時間などを表示可能で、Webサービスの制御と可視性の向上を目的とする。

Oracle Business Rules Engine
ビジネスルールをアプリケーションコードから分離させ、管理・実行できる機能。SOAおよびJ2EEアプリケーションで同一のルール定義を利用することで、ビジネスルールの統一と更新作業の迅速化を目的とする。

Oracle Enterprise Service Bus
サービス間の連結やサービスの仮想化を実現する機能。受信したメッセージの書式変換やメッセージに応じたサービス変更などの機能を備える。


Oracle SOA Suite 10g Release3に含まれる機能

   これまでOracle Fusion Middlewareの中核として利用されてきたSOA基盤製品を再統合することで、Oracle Applications製品に加えてユーザの既存システムや様々なERP・ISVアプリケーション、データベース間の有機的かつセキュアな連携を目指している。


開発環境「Oracle JDeveloper」を無償提供

   さらに日本オラクルは、同社の開発環境「Oracle JDeveloper」製品版を無償公開すると発表した。Oracle JDeveloperはSOAおよびJ2EEに対応した開発環境で、Oracle SOA Suite 10g Release3に含まれるBPELエンジンやESBエンジン、さらにルールエンジンに対しての設計機能を備える。

   また、WebサービスやUIの開発も可能で、Oracle SOA Suite 10g Release3に対する統合的な開発環境として提供される。Oracle JDeveloperは「Oracle Technology Network-Japan」から無償でダウンロードできる。

Oracle Technology Network-Japan
http://otn.oracle.co.jp/tech/java/

問い合わせ先
日本オラクル株式会社
http://www.oracle.co.jp/soa/