
EMCジャパン、サービス部門の強化と新サービス/製品を発表
セキュリティ認証アセスメントサービス
2007/3/26 17:00
アセスメントサービスとストレージ製品の新機能の提供を開始
EMCジャパンは3月26日、「ストレージ・セキュリティ・アセスメントサービス」の開始とストレージ製品「EMC Symmetrix DMX-3」の新機能について発表を行った。
まず、EMCジャパン 代表取締役社長 ナイハイゼル エドワード氏は市場調査のデータを基に「今デジタルな世界の情報量は平均年率57%で増え続けており、2007年には作成される総データ量がストレージ量を超える状況となりました。特に企業ではこの膨大なデータに対してセキュリティを施す責任が求められるようになります」と、データを扱う様々な企業に対してセキュリティの重要性を述べた。
EMCジャパン 代表取締役社長 ナイハイゼル エドワード氏
この状況を受け、EMCジャパンは新たに「ストレージ・セキュリティ・アセスメントサービス」を開始した。このサービスでは、ストレージ環境を含めた企業システムのセキュリティ対策レベルを技術/運用/管理などの面から評価・分析し、セキュリティの実現に対する指針を提供するという。
同社 執行役員 グローバル・サービス統括本部長のアルバート・ラパーズ氏は「日本の顧客から寄せられたビジネス拡大やコストダウン、情報セキュリティ対策などのニーズに対応するため、グローバル・サービスを2月に開始しました。その中でコンサルティングサービスを提供し、特にインフラ関連セキュリティに力を入れて評価・分析を行います」と語った。
同社 執行役員 グローバル・サービス統括本部長 アルバート・ラパーズ氏
同サービスでは、これまで一般的なセキュリティ・アセスメントサービスでは提供されていなかった、SANやNASなどのストレージ環境まで踏み込んだ評価を行うという。サービスの販売価格は300万円からで、同社およびVelocityパートナーを通じて提供される。
続けて同社 マーケティング統括本部 本部長の伊藤 重雄氏が、ストレージ製品「EMC Symmetrix DMX-3」の制御ソフトウェア「Enginuity 5772」の新機能について解説を行った。
同社 マーケティング統括本部 本部長 伊藤 重雄氏
新バージョンでは監査ログの記録/管理機能を強化したほか、同社のセキュリティ部門であるRSAの認証技術を取り入れた「サービス・クレデンシャル情報の保護」、さらに有償オプションとして「認定データ消去機能」などを搭載するという。このほかにもパフォーマンスの最適化やデータ保護機能の強化を行っているとのこと。これらの機能は3月29日から提供が行われ、新規導入またはアップグレードで利用できるとのこと。
(ThinkIT編集局 神保 暢雄)