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SaaS World Conference & Demo 2007 基調講演レポート「A Tech-Tonic Shift : Why Software-as-a-Service Is The Next Big Thing!」

イベント基調講演SaaS

2007/3/28 17:00

新たなシステム導入を目指すとSaaSに行き着く

東京コンファレンスセンター・品川にて3月28日〜29日の2日間開催されているSaaS World Conference & Demo 2007の内容についてお伝えする。開幕記念講演に続く基調講演では、セールスフォース・ドットコム ワールドワイド コーポレイト セールス&サービス プレジデントのフランク・ヴァン・ヴィーネンダール氏によって行われた。

セールスフォース・ドットコム ワールドワイド コーポレイト セールス&サービス プレジデント フランク・ヴァン・ヴィーネンダール氏

セールスフォース・ドットコム ワールドワイド コーポレイト

セールス&サービス プレジデント

フランク・ヴァン・ヴィーネンダール氏

ヴィーネンダール氏はまず「IDGの調査によると、今後5年間ではオンデマンドCRMの年間平均は31%の成長率が期待されており、またガートナーの調査でも今後25〜40%の普及率が見込まれている。クライアント/サーバ方式に比べ、SaaSがいかに優れているかが認知されつつある」と述べた。

SaaSへの取り組みをはじめた点については「一般消費者向けWebプラットフォームによって、新たなプラットフォームが存在するということがわかった。オンラインバンキングが良い例で、わかりやすいインターフェースがあり、その裏側ではリッチな金融のプロセスが実行されている。これと同じような考え方で、新しいビジネスアプリケーションを活用するビジネスWebの提供を開始した」と語った。

さらに「従来のソフトウェア環境ではライセンス以外にもハードウェア・ソフトウェアの実装、コンサルタント料金などがTCOを押し上げる結果となっていた。しかしSaaSはユーザ単位で料金を支払え、かつ管理面もサービス側で提供される」とSaaSのメリットを強調した。

セールスフォースドットコム 2.0については「従来のソフトウェアとの大きな違いは、カスタマイズ性にある。サービスとして共有型のアーキテクチャを提供しているが、顧客の要求に対してカスタマイズを可能としている。また、他のビジネスプロセスとのインターフェースをオープンスタンダードに準拠することで、協調作業をはじめとしたソフトウェアの民主化を実現している」と語った。

続いて実際にセールスフォースのデモンストレーションが行われた。まず、ダッシュボード/レポートツールについて解説され、誰もが簡単に必要な情報が見つけられる点をアピールした。さらにアプリケーション開発の要望を寄せられる「IdeaExchange」に触れ、実際にユーザからの要望で開発されたAjaxを使った案件のサムネイル表示や人事アプリケーションを使ったカスタマイズのデモンストレーションが行われた。

実際の作業に基づいたデモンストレーション

実際の作業に基づいたデモンストレーション

最後にヴィーネンダール氏は「これらのセールスフォースが備える能力は、電話や電気と同様に、ユーティリティコンピューティングとして利用できるものだと考えている」と締めくくった。

問い合わせ先

SaaS World Conference & Demo 2007

URL:http://www.idg.co.jp/expo/saas/

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(ThinkIT編集局  神保 暢雄)