連載 :
実践!OpenLDAP活用術LDAPとは何をするもの?
2005年9月8日(木)
LDIFファイル
LDAPにもDNSと同様に、ゾーンファイルのようなものが存在します。LDIF(LDAP Interchange Format)といって、中身は普通のテキストファイルです。どのようなことが記述されているかというと、DNSのゾーンファイルのように多数のマッピング内容が記述されています。
以下にLDIFのサンプルファイルを示しますので、このファイルを参考に説明します。
LDIFサンプル
#ルートノード dn: dc=thinkit,dc=co,dc=jp objectClass: dcObject dc: thinkit #メディア事業部 dn: ou=media,dc=thinkit,dc=co,dc=jp objectClass: organizationalUnit ou: media #システム事業部 dn: ou=system,dc=thinkit,dc=co,dc=jp objectClass: organizationalUnit ou: system #開発部 dn: ou=development,ou=system,dc=thinkit,dc=co,dc=jp objectClass: organizationalUnit ou: development #ネットワークサービス部 dn: ou=network service,ou=system,dc=thinkit,dc=co,dc=jp objectClass: organizationalUnit ou: network service #Nobuyuki Morimoto のエントリ dn: cn=Nobuyuki Morimoto,ou=network service,ou=system,dc=thinkit,dc=co,dc=jp objectClass: inetOrgPerson objectClass: organizationalUnit cn: Nobuyuki Morimoto sn: Morimoto telephoneNumber: 03-0123-4567 mobile: 090-0123-4567 description: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
上記のサンプルファイルをパッと見ただけではわかり辛いかもしれませんが、図1の形式にそって記述されているのです。
さらに、サンプルファイルの構造を、DIT(Directory Information Tree:ディレクトリ情報ツリー)で視覚的に表現してみます(図2)。
図2を見ていただければ、LDIFの構造が直感的にわかったかと思います。それでは、LDIFの重要な部分について説明していきます。
Think ITメルマガ会員登録受付中
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。