実践!OpenLDAP活用術 1

LDIFファイル

LDIFファイル

LDAPにもDNSと同様に、ゾーンファイルのようなものが存在します。LDIF(LDAP Interchange Format)といって、中身は普通のテキストファイルです。どのようなことが記述されているかというと、DNSのゾーンファイルのように多数のマッピング内容が記述されています。

以下にLDIFのサンプルファイルを示しますので、このファイルを参考に説明します。

LDIFサンプル

#ルートノード
dn: dc=thinkit,dc=co,dc=jp
objectClass: dcObject
dc: thinkit

#メディア事業部
dn: ou=media,dc=thinkit,dc=co,dc=jp
objectClass: organizationalUnit
ou: media

#システム事業部
dn: ou=system,dc=thinkit,dc=co,dc=jp
objectClass: organizationalUnit
ou: system

#開発部
dn: ou=development,ou=system,dc=thinkit,dc=co,dc=jp
objectClass: organizationalUnit
ou: development

#ネットワークサービス部
dn: ou=network service,ou=system,dc=thinkit,dc=co,dc=jp
objectClass: organizationalUnit
ou: network service

#Nobuyuki Morimoto のエントリ
dn: cn=Nobuyuki Morimoto,ou=network service,ou=system,dc=thinkit,dc=co,dc=jp
objectClass: inetOrgPerson
objectClass: organizationalUnit
cn: Nobuyuki Morimoto
sn: Morimoto
telephoneNumber: 03-0123-4567
mobile: 090-0123-4567
description: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

上記のサンプルファイルをパッと見ただけではわかり辛いかもしれませんが、図1の形式にそって記述されているのです。

LDIFの形式
図1:LDIFの形式

さらに、サンプルファイルの構造を、DIT(Directory Information Tree:ディレクトリ情報ツリー)で視覚的に表現してみます(図2)。

ディレクトリ情報ツリー
図2:ディレクトリ情報ツリー

   

図2を見ていただければ、LDIFの構造が直感的にわかったかと思います。それでは、LDIFの重要な部分について説明していきます。

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