「Rakudo 2026.07」リリース ─ RakuASTの性能と互換性を改善

スマートマッチやNativeCallを修正、Date/DateTimeに新メソッド

20:37

 Rakudo開発チームは7月25日(現地時間)、プログラミング言語Rakuの処理系「Rakudo 2026.07」をリリースした。

 「Rakudo」は、プログラミング言語「Raku」の実装。「Raku」は、Perl 6として開発が始まった動的プログラミング言語で、正規表現、並行処理、文法定義、強力な型システムなどを特徴としている。

 「Rakudo 2026.07」では、新しいコンパイラフロントエンド「RakuAST」の性能最適化と互換性向上、スマートマッチ処理、NativeCall、Blobの文字列化などに関する修正が行われた。また、DateおよびDateTimeへ年月と月日を取得するメソッドが追加されている。

 「Rakudo 2026.07」のハイライトは次の通り。
〇RakuASTの性能を最適化
〇RakuASTと従来のコンパイラフロントエンドとの機能差を縮小
〇DateおよびDateTimeへ「yyyy-mm」「mm-dd」メソッドを追加
〇認識できない「<| >」正規表現境界の言語バージョン別動作を変更
〇メモリアロケータ「mimalloc」をバージョン2.4.1へ更新
〇GDB用Pythonプラグインの存在をドキュメントへ明記
〇Blobを文字列化する経路による結果の違いを修正
〇「--doc」で引数の宣言ドキュメントが重複して生成される問題を修正
〇Junctionを対象としたスマートマッチ処理を修正
〇具体的なMatchオブジェクトに対するスマートマッチの戻り値を修正
〇正規表現に対する否定スマートマッチで呼び出し元の「$/」を束縛するよう修正
〇値パラメータへコンテナ内の外部値を束縛する処理を修正
〇実験的マクロ機能のフラグをロード方法に依存しない値へ変更
〇NativeCallのネイティブシグネチャでdefiniteness制約を適用
など。

 なお、今回のリリースに伴って、「NQP 2026.07」と「MoarVM 2026.07」もリリースされている。

 「Rakudo 2026.07」のソースコードは、Webサイトから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

[関連リンク]
リリースアナウンス
NQP 2026.07
MoarVM 2026.07

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