ミドクラは2月26日、ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット (以下MEM)の最新版リリースを発表した。MEMはIaaSクラウドに最適なネットワーク仮想化ソリューションで、VMware vSphere、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 6など、主要なエンタープライズクラウドプラットフォームをサポートしている。
MEMは、ネットワーク仮想化をソフトウェアで実現するオーバーレイ型ソリューション。MEMはIPコネクティビティを持つ物理ネットワーク上で動作し、管理ツールMidonet Managerを使って物理ネットワークを気にすることなく仮想ネットワークの運用管理を行うことができる。ネットワーク処理をエッジ(コンピュートノード)で処理するアーキテクチャを特徴としており、導入が比較的簡易で拡張性や耐障害性に優れている。MEMを導入すればIaaSクラウド上で柔軟なレイヤ2からレイヤ4の仮想分散ネットワークサービスを実現することができ、ネットワークのコスト削減、安定性、拡張性、性能を向上させることができる。
最新リリースの主要な機能追加は以下の通り。
- OpenStack Junoサポート。
- OpenStack Neutron連携機能の改善。特に、Load Balancing as a Service (LBaaS)機能の改善により、OpenStack Horizon UI経由でテナント毎にロードバランサーを生成することができるようになった。
- vSphere連携の改善。ネットワーク管理者は、vSphere環境とOpenStac環境を単一MidoNetで管理することができる。
- Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 6 (RHEL-OSP 6)の認証取得。
- 管理ツールMidoNetマネージャー機能追加。
BGP設定では、数回のクリックで簡易にBGPゲートウェイの容量変更を実施できるようになった。
レイヤー4ロードバランサー設定。設定変更がより簡易になり、ヘルスチェックなどの状態確認ができるようにった。
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