Eclipseでテストとパフォーマンス検証 1

Eclipse TPTPのインストール

はじめに皆さん、はじめまして。本連載を担当するビーブレイクシステムズの益原です。

益原 祐介

2005年10月11日 20:00

はじめに

皆さん、はじめまして。本連載を担当するビーブレイクシステムズの益原です。

本連載では、テストとパフォーマンス向けのツール開発用フレームワークと標準機能を提供する「Eclipse Test and Performance Tools Platform」(以下Eclipse TPTP)をテーマとして取り上げます。第1回目は、Eclipse TPTPの概要とインストール方法を解説します。

システム開発では設計段階から品質の保証について考慮しますが、やはりテストやパフォーマンス検証がその要であることは間違いありません。開発工数全体の3〜5割を占めるともいわれることからも、その重要性をはかりしることができます。

しかし「テストやパフォーマンス検証を行う時間を十分に確保できるか」というと、必ずしもそうではありません。

なぜならシステム開発には品質だけではなく、納期やコストといった要素も重要だからです。もし実装の遅れや仕様変更などによって手戻りが発生すれば、テストやパフォーマンス検証のフェーズにしわ寄せが来ますので、当初の計画通りの品質を保証するためには時間か人員(またはその両方)をより多く確保しなければなりません。

したがって、納期やコストを極力犠牲にしないで品質を保証するには、テストやパフォーマンス検証を効率よく行う必要があります。

今回取り上げるEclipse TPTPは、テストとパフォーマンスツールを作成するためのプラットフォームです。また、Eclipse TPTPをインストールすることによって図1〜3のような機能を使用することが可能になります。

Eclipse TPTPを使用したJUnitテストの実行
図1:Eclipse TPTPを使用したJUnitテストの実行
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

Eclipse TPTPを使用したアプリケーションのプロファイリング
図2:Eclipse TPTPを使用したアプリケーションのプロファイリング
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

Eclipse TPTPを使用したログの分析
図3:Eclipse TPTPを使用したログの分析
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

これらの機能はすべて共通のUIによって容易に利用可能で、様々なツールを連携させる手間も省けますので、効率だけではなくコスト面でも改善が期待できます。

本連載ではEclipse TPTPを使用したテストの自動作成、アプリケーションのパフォーマンス測定、ログの分析に焦点を当てたいと思います。

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