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ストレスが引き起こす病気と症状

2008年7月25日(金)
三上 京子

からだの病気:頭痛

 ストレスは、からだにさまざまな影響をもたらします。ここではストレスに関連した「頭痛」と「過敏性腸症候群」についてお送りします。

 まずは「頭痛」から解説しますが、ひとことで「頭痛」と言ってもいろいろな種類があることを皆さんご存じですか?代表的な頭痛を2つ紹介しましょう。

 1つ目が「筋緊張型頭痛(緊張性頭痛)」です。これは慢性頭痛の中でも最も頻度が高いものです。頭部全体の重苦しく締め付けられるような圧迫感を特徴とします。後頭部から頭頂部(頭のてっぺん)にかけて特に痛みが強くなり、夕方に症状が強くなることが多く、ストレスによる心理的緊張によって頭痛が起こると考えられています。

 2つ目が「片頭痛」です。これは「ズキンズキン」あるいは「ガンガン」と脈打つような激しい痛みが続きます。頭痛の起こる回数は、月に1~2回程度から、多い時には週に1~2回で、吐き気やおう吐を伴うケースが多いものです。前兆として目の前にチカチカと光るフラッシュのようなものが現れ、視野の片側、または中心部が見えにくくなる閃輝暗点(せんきあんてん)という症状を伴うものがあります(前兆がある片頭痛と前兆がない片頭痛があります)。精神的、身体的ストレスによって誘発されやすいと言われています。


 さて実は頭痛のタイプによって、対処法や治療法も違いますので、注意してください。

 緊張型頭痛の場合、軽い運動や入浴によって痛みがやわらぐものですが、もし片頭痛の人が同じことをすると、症状が悪化することがあります。片頭痛は体を動かすと症状がひどくなります。

 また片頭痛の治療に用いられる薬を緊張型頭痛の人が服用したら、痛みを悪化させることがあります。

 頭が痛くなるたび、市販の鎮痛薬を飲んで痛みを抑えるといった対処法は、その場しのぎにすぎません。市販薬の飲みすぎが頭痛を誘発することもありますので、月に15日以上頭痛がある方、ほぼ毎日頭痛があり市販の鎮痛薬で対応している人は、一度、専門医を受診して相談するとよいでしょう。

からだの病気:過敏性腸症候群

 ストレスが原因となるおなかの不調の代表に、「過敏性腸症候群」があります。これは腹痛や腹部不快感などのおなかの症状や、下痢や便秘などの便通の異常が慢性的に起こる病気です。特に若い人や女性に多いと言われています。

 症状には、よくおなかが痛くなり下痢をする「下痢型」、便秘が続く「便秘型」、または下痢と便秘を繰り返す「交替型」やおなかが張った感じがする「腹部膨満型」などがあります。

 原因はいろいろあり、まだはっきりしていませんが、例えば「ストレスにより自律神経のバランスが崩れて起こる」「腸の知覚過敏があり痛みや便通の異常が起こる」「急性腸炎が完全に治りきっていないために起こる」などが考えられます。

 治療は、まず食生活を整えることが重要です。1日3食規則正しく取り、早食いやドカ食いは避けます。また冷たいものや脂肪の多いもの、炭酸やカフェイン、刺激物も避けます。便秘の場合は、食物繊維の多いものや水分温かい飲み物を多めに取ります。おなかが張ってガスがたまる場合は、炭酸飲料や発酵しやすい豆類は避け、ゆっくりかんで食べます。

 薬物療法では、腸の動きを調整する薬や軽い精神安定剤などを使用する場合があります。またカウンセリングや自律訓練法など精神面でのケアを上記と一緒に行うことも有効と考えられています。精神面が大きく影響する病気ですので、ストレスと向き合い、対処していく方法を身につけることが大切です。

 次はストレスが原因となるこころの病気についてみていきましょう。

株式会社メンタルヘルス・リサーチ&コンサルティング
保健師・産業カウンセラー。自動車メーカーを皮切りに、大型小売業、コンサルタント会社IT企業などで産業保健スタッフとして勤務。そこで多くのビジネスマンのメンタルヘルスの対応や健康管理業務に携わる。2007年より現職。経験を生かし、幅広い業務を担当する。http://www.mhrc.co.jp/

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