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Amazon Alexaが狙う「声」の次に集めたい情報とは

2017年11月21日(火)
ReadWrite Japan

料理をしながらテレビを見るのが好きな人なら、番組を一時停止やスキップして次のエピソードに移るためにパンをこねる手を止めることの煩わしさを知っているだろう。そこでフランスのスタートアップ企業 Bluemint Labsが思いついたデバイスがBixiだ。iOSやAndroidデバイスとBluetoothをつないで利用する。

Bixiができるのはスマートフォンの操作だけではない。GoProカメラのほかに照明などのスマートホームデバイスの操作をジェスチャーで行える。Amazon Alexaに対応した内蔵マイクも備えていることから音声による操作も可能だ。Bixiがサポートしているジェスチャーは今のところ8種類で、人気が出ればさらに多くの種類にも対応する見込みだという。デバイスに備わるセンサーはスワイプの方向の縦、横、斜めを容易に認識できる。

IFA 2017でマーケティングチーフのPierre-Hughes Davoineに詳細を聞いた。彼によると、現在同社はその技術を将来的に車に組み込もうと、いくつかの自動車メーカーやOEMに話を持ちかけているということだ。また開発者がBixiの新しい使い方を生み出すために、アプリ内購入を通じてAPIを公開することも考えている。

YouTube:Bixi Demo: Drive Distraction Free

こういった技術が提案されるのは今回が初ではない。自動車保険会社のIngenieは、将来の車の機能の予測についての調査結果を今年になって発表している。彼らによれば、今後主要となるものはドアを開けるための指紋や虹彩などを使ったバイオメトリクスセンサーと予想は控えめなものだ。ウィンドウにはタッチパネルとして機能する拡張現実機能が備わり、車のいくつかの機能はボタンやハンドルではなくジェスチャーや音声で操作されるようになるだろう。

空中に物をかけるKinemic

2016年3月にドイツで設立されたスタートアップ企業 Kinemicは、Bixiのアイデアをさらに発展させたもので、ジェスチャー操作だけでなく、何かを書く、マウスクリックをするといった操作を空中で行うことができるものだ。空中に物を書くデモンストレーションを見る機会があったが、素晴らしいものだった。Kinemicを使ってPC、スマートフォン、ウェアラブル、ARゴーグルなどをジェスチャー操作できるようになる。
彼らの狙いはこのテクノロジーを使って業務プロセスをより安全に、人間工学的に優しく効率的にしたいと考える産業ユーザだ。すでに製薬や自動車などのセクターでテストが行われており、7月にはドイツ鉄道のアクセラレータープログラムで評価を獲得している。

YouTube:Kinemic Vision Video

MYOアームバンド

これまで述べたものより若干早く世に出たのがカナダを拠点とするThalmic LabsのMYOアームバンドだ。electromyography(筋電図検査)という医療で使われる技術があるが、商品名が示す通り筋肉からの電気信号をピックアップしてコンピュータやデバイスを操作するものだ。低電力のBluetooth 4.0を通信に使っている。

同社はWindows, Mac, iOS, Andriod向けにSDKを公開している。有志の開発者達によって既に外科医療向けアプリからドローンを操作するものまで幅広いユースケースが生み出されている。これらアプリのマーケットすら存在している。Thalmic Labsが次に取り組むものが何か不明瞭ではあるが、Amazonは昨年秋に投資している。

我々のデバイスとのインタラクションの方法を変えようとさまざまな企業が動いている。音声操作が主流になりつつあるが、ジェスチャー操作がメジャーになるのも時間の問題だろう。

CATE LAWRENCE
[原文4]

※本ニュース記事はReadWrite Japanから提供を受けて配信しています。
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