PR
連載 [第3回] :
  Red Hat OpenShiftの全貌

開発環境の準備とOpenShiftへのアクセス

2018年12月20日(木)
川瀬 敦史
連載3回目となる今回は、OpenShiftの学習と開発のための環境を準備する手順を紹介いたします。

学習と開発のための環境の選択肢

これまでの連載で、OpenShiftの概要、必要となる背景やメリット、関連技術(Kubenetes、CNCF等)、そしてRed Hatが提供するトレーニングについて説明しました。これから数回にわたり、さらにOpenShiftを深掘りし、OpenShiftの環境準備から機能詳細まで紹介します。そこで今回は、OpenShiftのはじめの一歩として、第1回にて紹介したRed Hatが提供するOpenShiftのラインナップやトレーニングツールの中から、OpenShiftの学習と開発のための環境をお手軽な順(準備時間が短い順)に3つ紹介していきます。

OpenShiftの学習環境:お手軽順

  1. Interactive Learning Portal
  2. OpenShift Online
  3. Red Hat Container Development Kit(CDK)

1. Interactive Learning Portal

https://learn.openshift.com/

初めてOpenShiftをお使いいただく方や、ちょっとだけ試してみたいという方にお勧めなのが、このInteractive Learning Portalです。Interactive Learning Portalは、Red Hatが提供しているWebサイトで、OpenShiftの操作や機能を無償で学ぶことができます。

このサイトでは、利用シナリオごとにOpenShiftインスタンスが予め用意されておりますので、ご利用の際の環境準備やインストール作業がなく、Webブラウザを介してOpenShiftを操作できる学習環境を提供しています。2018年11月現在、OpenShiftを学ぶための6つのシナリオが用意されておりますので、ご興味に合わせてお試しください。

図1. Interactive Learning Portal のトップページ

図1. Interactive Learning Portal のトップページ

6つのシナリオ

シナリオ内容
Foundations of OpenShiftCLI、Webブラウザでのログイン方法からコンテナイメージのデプロイ等の基本操作
Building Applications On OpenShiftRed HatのミドルウェアをはじめSpring Boot、WildFly Swarm、Node.jsなど、コンテナ化されたミドルウェアの開発やデプロイ手順
Subsystems, Components, and InternalsOpenShiftを構成するコンテナのアーキテクチャやランタイム
OpenShift Playgroundsシナリオなしで自由に使える環境
Service Mesh Workshop with IstioIstioでのサービスメッシュ環境
Serverless Scenarios with OpenShift Cloud FunctionsOpenShift上でのサーバーレスのアプリケーションの開発、デプロイ手順

例えば、Foundations of OpenShiftをクリックすると、下記図2のように具体的なシナリオが表示されます。シナリオの進め方は、左上から右下への順でお試しいただく流れとなっておりますが、ご興味に応じて、お好きなシナリオを選択して、進めることも可能です。

図2. Foundations of OpenShiftのシナリオ詳細

図2. Foundations of OpenShift のシナリオ詳細

シナリオ選択後は、画面左に表示される説明に合わせて、画面右に表示されるWebコンソールやコマンドラインをシナリオの手順通りに進めていくことで、OpenShiftを体系的に学ぶことができます。

図3. Interactive Learning Portalでの操作イメージ

図3. Interactive Learning Portalでの操作イメージ

なお、Interactive Learning Portal をお試しいただく際の注意点が2つあります。1つめは、操作中にはWebブラウザを開き続けている必要があるということです。途中でWebブラウザを閉じてしまうと、お使いのOpenShiftのインスタンスにアクセスできなくなります。もし中断される際には、Webブラウザを閉じないようご注意ください。

2つめは、OpenShiftのインスタンスの利用時間です。シナリオの利用時間は1時間となっております。1時間を過ぎてしまうと、それまで使っていたOpenShiftのインスタンスが、利用できなくなってしまいます。そのため、操作いただく際には時間切れにならないよう各シナリオの最初のページ上部に難易度(Difficulty)と想定時間(Estimated Time)が記載されています。予めその情報をご確認の上、それらを目安に進めてみてください。

図4. 難易度と想定時間

図4. 難易度と想定時間

なお、時間切れとなった場合でも、シナリオは何度でも(最初からになりますが)お試しいただけますので、繰り返しお試しください。

2. OpenShift Online

https://www.openshift.com/trial/

図5. OpenShift Onlineのトップページ

図5. OpenShift Onlineのトップページ

Interactive Learning Portalよりも自由度の高い環境で、OpenShiftをお手軽に試したい方にお勧めなのが、このOpenShift Onlineになります。Openshift Onlineは、Red Hatが管理・運営しているOpenShiftのPaaS環境で、無償のStarter plan、有償のPro plan、そしてDedicatedの3つのプランが提供されております。お試しいただきやすいStarter planでは、リソース(1CPU、1GB)や作成できるプロジェクト(1つまで)などに制限のある環境での利用となります。本格的なご利用や、より多くのリソースを使いたい場合には、月々50USドルから始められるPro planや、個別お見積もりのDedicatedをお勧めいたします。

図6. OpenShift Onlineの無償(Starter)、有償(Pro)の違い

図6. OpenShift Onlineの無償(Starter)、有償(Pro)の違い

図7. OpenShift Dedicated

図7. OpenShift Dedicated

https://www.openshift.com/products/dedicated/

なおOpenshift Onlineでは、利用者には管理者権限が付与されておりません。管理者権限が必要となるOpenShift環境やOSの設定変更はほぼできませんが、OpenShiftをお試しいただく際には、そのような管理作業を気にすることなく、OpenShiftをご利用いただけます。

今回は、無償でご利用いただけるOpenShift Online Starter planの利用手順を説明します。

OpenShift Onlineを初めてご利用いただく際には、下記URLへのアクセス後、Starter plan の「SIGN UP FOR FREE」をクリックしてください。

https://www.openshift.com/products/online/

図8. OpenShift Online へのサインアップ

図8. OpenShift Online へのサインアップ

その後、ログインページが表示されます(図9)。OpenShift Onlineのご利用には、事前にRed Hat Developer Programのユーザー登録が必要になります。すでにRed Hat Developer Programにご登録いただいている場合には、「LOG IN WITH RED HAT」をクリックしてください。

図9. OpenShift Onlineのログインページ

図9. OpenShift Onlineのログインページ

図10. Red Hat Developer Program の登録画面

図10. Red Hat Developer Programの登録画面

登録後、図11のようなメールが届けば、Onlineが利用できるようになります(メール到着までに数時間から数日間程度の時間がかかる場合もあります)。

図11. 送付されてくるメールの例

図11. 送付されてくるメールの例

Webコンソールへのログイン

メールで指定されたWebコンソールのURLを開き、先に登録したRed Hat Developer Programのユーザーでログインすると、下記のような画面が表示されます。なおコマンドラインでのアクセス方法については、後半の「OpenShiftにアクセスしてみよう」で説明します。

図12. ログイン画面

図12. ログイン画面

ログイン後、OpenShift Onlineがご利用いただけます。用意されたOpenShiftインスタンスを自由に利用できますので、OpenShiftの様々な機能をお試しください。具体的なOpenShiftの機能やその操作については、次回以降説明していきます。すぐに試しみたい方は、ヘルプをご参照いただくか、先に紹介した「Interactive Learning Portal」のシナリオを参考に、OpenShift Onlineをお試しください。

図13. OpenShift Onlineのログイン後の画面

図13. OpenShift Onlineのログイン後の画面

レッドハット株式会社

テクニカルセールス本部 シニアソリューションアーキテクト
複数の外資系ベンダーで開発プロセスから運用改善まで、BizDevOpsに関わるソリューションセールスやエバンジェリスト等を担当。レッドハットの様々な"オープン"さに惹かれ2018年入社。そして、様々な"愛"に翻弄される人生。

連載バックナンバー

クラウド技術解説
第5回

OpenShift:アプリケーションの構成と運用

2019/3/28
連載5回目となる今回は、OpenShiftでデプロイしたアプリケーションの運用に関するトピックを紹介する。
クラウド技術解説
第4回

Projectとアプリケーションデプロイ

2019/1/18
連載4回目となる今回は、OpenShiftにおけるProjectの解説、イメージのビルドやデプロイについて学びます。
クラウド技術解説
第3回

開発環境の準備とOpenShiftへのアクセス

2018/12/20
連載3回目となる今回は、OpenShiftの学習と開発のための環境を準備する手順を紹介いたします。

Think IT会員サービス無料登録受付中

Think ITでは、より付加価値の高いコンテンツを会員サービスとして提供しています。会員登録を済ませてThink ITのWebサイトにログインすることでさまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think IT会員サービスの概要とメリットをチェック

他にもこの記事が読まれています