連載 [第118回] :
  週刊VRウォッチ

わずか12gで複数デバイス対応の超軽量モーショントラッカー登場

2019年1月28日(月)
Mogura VR
本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

先週もVR/ARに関するニュースが多数報じられました。VR関連では、VR向けの超軽量モーショントラッカー「ALT」を使用した新トラッキングシステムが公表され、話題となりました。ALTは重量が公称値でわずか12gと非常に軽量で、同社は複数デバイス間での同期も可能としています。

一方AR関連では、センチメートル単位の位置特定技術を開発中のARスタートアップScape Technologiesが800万ドル(約9億円)を資金調達したニュースが注目を集めました。同社が開発中のサービスは、複数のARデバイスが同時に接続可能なARクラウドに活用可能と期待されます。

重量わずか12g、あらゆるデバイスをトラッキングする超軽量モーショントラッカーが登場

ロシアのスタートアップAntilatencyは、VR向けの軽量モーショントラッカー「ALT」を使用した、ワイヤレスかつ低遅延の新トラッキングシステムを公表しています。重量は公称値でわずか12gと非常に軽量で、同社は複数デバイス間での同期も可能としています。

「ALT」はすでに予約受付が開始されています。販売価格はALT1つにつき100ドル(約1万円)。専用のフロアボードも予約受付中となっており、こちらの販売価格は1枚(1メートル四方)につき25ドル(約2,700円)です。ALTとフロアボードの出荷は、2019年3月19日を予定しているとのこと。

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重量わずか12g、あらゆるデバイスをトラッキングする超軽量モーショントラッカーが登場
https://www.moguravr.com/anti-latency-motion-tracking/

Googleが高解像度VRを実現するシステムの特許出願

Googleが米国特許商標庁に対して、フォービエイテッド・レンダリングにより描写された映像の圧縮を目的とした、圧縮システムの特許を出願していたことが判明しました。

フォービエイテッド・レンダリングとは、VRヘッドセットに描画をする際、人の中心視野ほど高解像度で、視野の外側に行くに従って低解像度で描画する手法です。人間の視界に近い映像描写が可能な他、GPU負荷の軽減が可能です。

今回特許が出願された圧縮システムは、一体型VRヘッドセットへの実装を目的として開発されました。仕様書によると、圧縮システムは、フォービエイテッド・レンダリングで描写された映像の、高解像度部分に作用するとのことです。仕様書によれば、専用のチップにより、圧縮された高解像度の映像とその他の低解像度の映像を、不具合なく結合できるとしています。

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高解像度VRを実現するシステム、グーグルも特許出願 各社の開発続く
https://www.moguravr.com/google-vr-system/

センチ単位の位置特定技術を開発中のスタートアップが9億円を資金調達

イギリスのスタートアップScape Technologiesが、800万ドル(約9億円)を資金調達しました。Scape Technologiesは現在、都市環境における、最高でセンチメートル単位の精度を有する位置特定サービスVisual Positioning Service(VPS)の開発を進めています。VPSは、複数のARデバイスが同時に接続可能なARクラウドに活用可能と期待されます。

Scape Technologiesによると、同社が開発を進めているVPS「Scape VPS」は、画像データ等から制作された、スケール制限のないHDの3Dマップを軸に動作するとのことです。製作された3Dマップはクラウドにアップロードされ、ARデバイスやスマートフォンなどと、データのやり取りを行います。デバイスの位置情報の特定には、カメラから送られた情報を使用します。トラッキングセンサーなどは不要です。

本ニュースの詳細はこちら:
cm単位の位置特定技術を開発中のARスタートアップ、約9億円を資金調達
https://www.moguravr.com/scape-technologies-funding/

騒動続くARデバイス開発のMeta、CEO退任が判明

ARヘッドセットメーカーMeta社のCEO、Meron Gribetz氏が、同社のCEO職を退任していたことが判明しました。Meta社は2012年に創立され、直近ではARヘッドセット「Meta 2」を開発しています。2019年1月10日、複数のメディアがMeta社の破産を報じました。Meta社その後、倒産報道を否定するプレスリリースを発表し、業務は継続中と発表しました。

今回のGribetz氏のCEO退任は、Varietyが同氏に対して行ったインタビューで判明したもので、退任の理由は語られませんでした。Gribetz氏はインタビューで、Meta社の現状についても説明しました。同氏によるとMeta社の資産は、2019年1月18日時点で、すでに新オーナーに所有権が移転しているとのことです。Gribetz氏は、新オーナーの具体的な情報を非公開としました。

Gribetz氏は、新オーナーの経営方針について、現在のMeta社の業務を継続していく意思を見せているとVarietyに説明しています。2019年1月24日時点で、Gribetz氏のCEO退任と今後のMeta社について、新オーナーからの発表はありません。

本ニュースの詳細はこちら:
騒動続くARデバイス開発のMeta、CEO退任が判明
https://www.moguravr.com/ar-meta-ceo-retirement/

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