テーブル結合について(Part.1) ー「内部結合」と「外部結合」
(2)外部結合【OUTER JOIN】
外部結合(OUTER JOIN
)は、指定したそれぞれのテーブルの項目の値が一致するデータだけではなく、どちらかのテーブルに存在するデータも取得します。基本的な構文は下記のようになります。
SELECT 項目, … FROM テーブル1 LEFT OUTER JOIN テーブル2 ON テーブル1.項目名1 = テーブル2.項目名1;
また、外部結合は下図にあるように、さらに3種類あります。今回は、よく利用される「左外部結合」を使用して説明していきます。
それでは、左外部結合を確認するために社員テーブルの情報を更新してみましょう。UPDATE文で社員テーブルの社員コード = 4のデータの部署コードに部署テーブルに存在しない値「5」を設定して、SELECT文で更新内容を確認してみます。
UPDATE tbl_employees SET dept_code = 5 WHERE emp_code = 4; SELECT * FROM tbl_employees;
確認できたので、下図の使用例のように社員テーブルと部署テーブルを外部結合で連結してみましょう。
先ほどの内部結合で使用したスクリプトの「INNER
」を「LEFT OUTER
」に変更するだけです。
SELECT T1.emp_code,T1.emp_name,T2.dept_name FROM tbl_employees AS T1 LEFT OUTER JOIN tbl_dept AS T2 ON T1.dept_code = T2.dept_code;
結果は図の使用例にあるように、社員コード = 4の部署名がNULLとなっています。このように結合したテーブルに該当データが存在しない場合はNULLが返されます。
ちなみに、使用例の右側にある内部結合した場合も確認してみましょう。
SELECT T1.emp_code,T1.emp_name,T2.dept_name FROM tbl_employees AS T1 INNER JOIN tbl_dept AS T2 ON T1.dept_code = T2.dept_code;
外部結合で表示されていた社員コード = 4のデータが、内部結合では結合したテーブルに該当するデータが存在しないため、表示されないことが確認できます。
おわりに
今回は、テーブル結合でよく利用される「内部結合」と「外部結合」について説明しました。次回も、引き続き残りの3つのテーブル結合を紹介します。また、その次の回では、内部結合についてさらに掘り下げて説明していきますので、しっかり身に付けていきましょう。テーブル結合も習得できたら、SQL-BOOTCAMPも卒業間近です。
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それでは、また次回のSQL-BOOTCAMPでお会いしましょう!