はじめに
3回目となる今回のSQL-BOOTCAMPでは、よく利用される算術関数について説明します。
訓練に使用するデータベースは、これまでに引き続きインストールが簡単な「SQLite」を使用します。インストールがまだの方は、ぜひSQLiteをインストールし、実際に試してみてください。
それでは、今回も張り切って訓練へ行ってみましょう!
便利な武器その3(算術関数)
算術関数とは、数値型の項目に対して編集を行う関数です。数値項目の値を四捨五入したり、剰余(除算した結果の余り)を求めたりと、様々な関数が存在します。もちろん、文字列関数と同様に複数の関数を組み合わせて使用することもできます。
今回は、数多く存在する算術関数から、よく利用される下表に示す3つの算術関数を紹介します。
(1)ROUND関数
ROUND関数は数値の四捨五入を行います。指定した数値Xを有効桁数で四捨五入します。有効桁数は小数点の桁数で省略することが可能です。省略した場合は、桁数は0で実行されます。
はじめに、確認用のテーブル「round_test」を作成して、データを挿入してみましょう。
【CREATEコマンド】CREATE TABLE round_test(id INTEGER, val_x REAL);
【INSERTコマンド】
INSERT INTO round_test VALUES
(1,10.423)
,(2,15.5552)
,(3,13.1555)
,(4,18.344)
,(5,19.789);
テーブルの内容を確認してみましょう。
.headers on -- ヘッダを表示します
.mode column -- 項目の幅をそろえて表示します
SELECT * FROM round_test;
*「.headers」「.mode」は表示内容の設定コマンドなので、ログイン後に1回実行すればOKです。
それでは、有効桁数を指定せずにROUND関数を実行してみましょう。
SELECT id,val_x,ROUND(val_x) FROM round_test;
それぞれ、小数点の位置で四捨五入された値が返されています。
次に、有効桁数を指定して実行してみましょう。有効桁数に1、および2を指定した場合は、以下のとおりです。
SELECT id,val_x,ROUND(val_x,1),ROUND(val_x,2) FROM round_test;
指定した位置で四捨五入されていることが確認できます。
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