「Excel+Yahoo! 路線情報」で交通費の自動精算ロボットを作ってみよう

2023年7月7日(金)
中村 行宏
第4回目の今回は、「Yahoo! 路線情報」サイトから交通費を自動取得し、交通費を自動精算するロボットを作成します。。
  1. Toolboxで「delay」と入力し、「Delay」アクティビティをドラッグ&ドロップします。設定値の「Duration」には「00:00:04」と入力します。これは4秒ロボットを停止させる、という意味です。ネットワーク遅延やWebサイト(Yahoo! 路線情報)のレスポンスが遅いとタイムアウトエラーになるため「4秒間、待ち」をしています。
    「Delay」アクティビティ(4秒)

    図25:「Delay」アクティビティ(4秒)

    いったんOpenRPAでの操作を止めてGoogle Chromeブラウザを起動し、Yahoo!路線情報にアクセスします(図26)。
    Yahoo! 路線情報

    図26:Yahoo! 路線情報

    ここで、再度OpenRPA画面に戻ります。図27のように4つの「Sequence」アクティビティをドラッグ&ドロップし、「Sequence」アクティビティの名前を変更します。変更後の「Sequence」アクティビティの名前は、下記のとおりです。 ①「Sequence – 出発」
    ②「Sequence – 到着」
    「Sequence – 検索」
    「Sequence – 費用(交通費)」
    4つの「Sequence」アクティビティをドラッグ&ドロップ

    図27:4つの「Sequence」アクティビティをドラッグ&ドロップ

  2. Toolboxで「get element」と入力すると「Get Element」アクティビティが表示されるので、下記のように「Get Element」アクティビティは3つ表示されます。今回使用する「OpenRPA.NM」配下の「Get Element」をドラッグ&ドロップします(図28)。
    「Get Element」アクティビティをドラッグ&ドロップ

    図28:「Get Element」アクティビティをドラッグ&ドロップ

  3. 「Get Element」アクティビティ内の「Open Selector」をクリックし(図29左)、[Select]ボタンを押下します(図29右)。
    「Open Selector」をクリック(出発)

    図29:「Open Selector」をクリック(出発)

  4. Google Chrome の「Yahoo! 路線情報」画面の「出発」フォームを選択します。マウスのクリック位置で選択範囲が変わるため、極力狭くなるように選択します(図30①)。次に[Highlight]ボタンを押下します(図30②)。ここで「Highlight」が正しく設定されていると「Highlight」チェックボックスが「ON」になっています(図30③)。最後に[OK]ボタンを押下します(図30④)。
    Selectorの指定(出発)

    図30:Selectorの指定(出発)

  5. OpenRPA画面でToolboxに「click」と入力すると「Click Element」アクティビティが表示されるので、ドラッグ&ドロップします(図 31)。
    「Click Element」アクティビティ(出発)

    図31:「Click Element」アクティビティ(出発)

  6. 先ほどと同様に、Toolboxで「type」と入力すると「Type Text」アクティビティが表示されるので、ドラッグ&ドロップします(図32)。そして「Text」欄には「str_出発」と入力します。
    「Type Text」アクティビティ(str_出発)

    図32:「Type Text」アクティビティ(str_出発)

    ここでも「1秒 待ち」をしたいため、「Delay」アクティビティをドラッグ&ドロップして設定します(図33)。
    「Delay」アクティビティ(1秒)

    図33:「Delay」アクティビティ(1秒)

  7. 前述と同様に、Toolboxで「get element」と入力して「Get Element」アクティビティを検索すると、下記のように「Get Element」アクティビティが3つ表示されます。今回使用する「OpenRPA.NM」配下の「Get Element」をドラッグ&ドロップします(図34)。
    「Get Element」アクティビティ(到着)

    図34:「Get Element」アクティビティ(到着)

  8. 「Get Element」アクティビティ内の「Open Selector」をクリックし(図35左)、[Select]ボタンを押下します(図35右)。
    「Open Selector」をクリック(到着)

    図35:「Open Selector」をクリック(到着)

  9. Google Chromeで「Yahoo! 路線情報」画面の「到着」フォームを選択します。マウスのクリック位置で選択範囲が変わるので、極力狭くなるように選択します(図36①)。続けて[Highlight]ボタンを押下すると(図36②)、「Highlight」が正しく設定されていれば「Highlight」チェックボックスが「ON」になっています(図36③)。そして、最後に[OK]ボタンを押下します(図36④)。
    Selectorの指定(到着)

    図36:Selectorの指定(到着)

  10. Toolboxで「click」と入力すると「Click Element」アクティビティが表示されるので、ドラッグ&ドロップします(図37)。
    「Click Element」アクティビティ(到着)

    図37:「Click Element」アクティビティ(到着)

    先ほどと同様にToolboxで「type」と入力すると「Type Text」アクティビティが表示されるので、ドラッグ&ドロップします(図38)。「Text」欄には「str_到着」と入力します。
    「Type Text」アクティビティ(str_到着)

    図38:「Type Text」アクティビティ(str_到着)

    前述と同様に、Toolboxで「get element」と入力して「Get Element」アクティビティを検索すると、下記のように「Get Element」アクティビティが3つ表示されます。今回使用する「OpenRPA.NM」配下の「Get Element」をドラッグ&ドロップします(図39)。
    「Get Element」アクティビティ(検索)

    図39:「Get Element」アクティビティ(検索)

ライター
SIer にて、システム開発/構築や社内インフラを担当。その後、セキュリティベンダーに移り、セキュリティ診断(NW、Web、DB)に従事。また、本の執筆や講師も務める。
著書:図解即戦力 情報セキュリティの技術と対策がこれ1冊でしっかりわかる教科書、【イラスト図解満載】情報セキュリティの基礎知識

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