OpenSolarisを知ろう

2008年6月4日(水)
増月 孝信

どこから手に入れられる?

 さて、興味を持っていただけたら、早速OpenSolarisをダウンロードしてみましょう。OpenSolaris 2008.05の発表と同時に、新規Webサイト(http://opensolaris.com)が立ち上がりました。バイナリディストリビューションは、このWebサイトからダウンロード可能です。ダウンロードして利用するのは無償ですので気軽に試してみてください。

 CDイメージは、プライマリ言語版(12言語)とオール言語版(42言語、高圧縮版)の2種類が存在します。プライマリ言語版で日本語は対応しているので、ダウンロードはこちらでよいでしょう。なお、今回のOpenSolaris 2008.05はx86/x64のバイナリディストリビューションのみになります。

まずはLiveCDでブートしてみよう

 ダウンロードしたイメージをCD-Rにコピーして、PCのCD/DVDドライブに入れてブートしてみます。

 しばらくすると使用するキーボードレイアウトとデスクトップの言語を選択できるので「Japanese」を選択すると図3のようなデスクトップ画面が表示されます。これまで、Solaris/OpenSolarisを使ってきた人は「あれっ?」と思うかもしれませんが、Ubuntuを使ったことがある方は、非常に親しみの持てる画面になっているのではないでしょうか。

 中央に表示されているのはライセンス条項ですので、使用する前に必ずチェックしてください。

 なお、この時もしログイン画面が表示された場合は、ログイン名「jack」パスワード「jack」でログインしてください。セキュリティ対策がされているため、rootでは直接ログインできません。root権限になるにはjackでログイン後、端末ウィンドウにてsuコマンドを実行してroot権限になる必要があります。rootのパスワードは「opensolaris」です。

 さて、この状態でPCがネットワークに接続されていれば、FirefoxやThunderbirdのアイコンをクリックして、利用することは可能です。ただし、この環境はメモリ上で動作している状態なので、リブートするとデータは消失してしまうので注意してください。画面上部にプルダウンメニューがあるので、いろいろ試して見てください。自分の持っているPCのハードディスクにインストールするのはリスクが高いと感じている人もLiveCDであれば、気軽に試すことができるのではないでしょうか。

 なお、サンが提供する技術者向けポータルサイト(無料会員登録制)「Sun Developer Connection(SDC)」でもOpenSolarisに関する情報(http://sdc.sun.co.jp/opensolaris/)が掲載されています。

 さて、今回の紹介はここまでです。次回以降、OpenSolaris 2008.05のインストール方法や機能の具体的な紹介や使い方について解説しますので、どうぞご期待ください。

サン・マイクロシステムズ株式会社
OpenSolaris エバンジェリスト。現在サンではコミュニティ&デベロッパーマーケティングを担当。Solarisとはその誕生から現在に至るまでずっと関わってきました。OpenSolarisを一人でも多くの人に使ってもらえることを切に願って日夜普及活動に力を注いでいます。

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています