TomcatをLinuxへインストールしよう!(圧縮アーカイブ編)
Linuxへのインストール
「第3回:TomcatをWindowsへインストールしよう!」ではWindowsへTomcatをインストールする方法を解説しました。今回と次回にわたって、Linuxディストリビューションの1つであるFedoraを例にLinuxへのインストールを解説します。
FedoraはRed Hat系LinuxといわれるタイプのOSであり、便利なパッケージ管理システムを利用することができます。
Tomcatは基本的に圧縮アーカイブを解凍するだけでインストール可能ですが、次回にパッケージ管理システムのyumを用いたインストールも行っていきます。
Linuxへのインストールと動作確認の流れを以下に示します。また自動起動についても解説します(動作検証にはFedora Core6を用いました)。
- Java実行環境の準備
- Tomcatのインストール
- Tomcatの起動と終了
- 自動起動の設定
Java実行環境の準備
Java実行環境の準備のために、まず「java-fullversion」コマンドで現在のJava環境を確認します、インストールされているJavaのバージョンが1.5以上の場合はTomcatを動作させるためのJava環境がインストール済です。その場合は「JRE_HOMEの設定」に進んでください。
以下のような結果が返ってくる場合、Javaの実行環境としてGCJ(GNU Compiler for Java)がすでにインストールされています。
# java -fullversion java full version "gcj-1.5.0"
GCJはGNU Compiler Collection(GCC)の一部として開発されているJavaのコンパイラです。GCJでもTomcatを動かすことは可能ですが、JDKと比べてGCJには未サポートのパッケージやクラスがあり、クラスの実装がJDKと異なる場合があります。こうした差異による混乱を避けるため、今回はSunの JDKでTomcatを動作させる方法を解説します。
Javaのバージョンが1.4未満の場合、もしくはGCJだった場合は「JREのインストール」に進んでください。
JREのインストール
Javaの実行環境であるJRE(注1)は、SunのJavaダウンロードページから入手できます。JREダウンロードページには、Linux用の自己解凍バイナリファイルとRPMパッケージが用意されています。それぞれを用いたインストール方法については、SunのWebページに詳細な解説がありますので、そちらを参考にJREのインストールを行ってください。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/download.html
Sun JREインストールガイド(Linux)
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/jre/install-linux.html#install