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| 開発形態の変貌〜オープンソースソフトウェアの登場〜 | ||||||||||
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さて、ここにオープンソースソフトウェア(OSS)が登場します。 OSSの登場で、スクラッチからの開発と呼ばれる「設計 - プログラミング - テスト - 運用管理」という従来のスタイルが次のようなスタイルに変化しました。
表1:オープンソースソフトウェアによる開発スタイルの変化 システム開発において、まったくのゼロの段階から作りはじめるよりは、何かを下敷きにして開発する方が楽です。 単に「開発が楽」という以上に、品質面や工期短縮に決定的な差がでることは明らかです。かつては自社で作ったシステムを下敷きにして、それを「再利用・横展開」することでコストを抑えることに腐心したものですが、今や他人が作ったものを再利用することが可能になったのです。 そして、ここが重要な点ですが、CMSやSNSは商用ソフトウェアとして販売されている一方で多くの優れたソフトウェアがオープンソースソフトウェアとして無償で提供されているのです。 CMSやSNSの登場で仕事を失ったかに見えたシステム開発企業ですが、まさにそのCMSやSNSの導入にオープンソースソフトウェアを活用することで、新たなビジネスを生み出すことが可能になったのです。 |
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| システム開発環境の変化 | ||||||||||
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このような状況の変化は開発者側に別の変化を求めます。 |
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| オープンソースソフトウェアをウォッチせよ | ||||||||||
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オープンソースソフトウェアは日々新しいものが発表されています。それらを活用するためには、それらの最新情報を持っていなければなりません。 毎回同じものを使えればよいのですが、常に進化は続きます。新しいものを検証してまた実際に試してみるなど、普段からの調査・研究が不可欠です。 |
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| 求められる技術者像の変化 | ||||||||||
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従来の「設計し、プログラミングし、テストし」という作業工程が、「オープンソースを導入し、カスタマイズし」と変わるわけですから、技術者に求められる技術や能力にも変化が生じます。 もちろん従来の手法はまだまだ利用されるべきものです。また、コンピュータ技術やソフトウェア科学の基礎力がいつの時代にも必要なことに変わりはありませんが、それでも、スクラッチから作る場合と改造が主体の開発スタイルでは、自ずと違いが発生します。 このような改造が主体の開発スタイルでは、誤解を恐れずにいえば、従来型の「設計・開発」能力ではなく、既存のシステムを「分析・改造」するための能力が、より求められることになります。 これを、「創造力 vs 応用力」と単純に割り切ることはできません。前者がより高度で高尚というわけではありません。また、人類の歴史のほとんどが「ミメーシス(模倣)」で成り立っていることを考えれば、後者を貶める理由は何もありません。 これらの点から、オープンソースソフトウェアを中心とした開発では、他人のプログラムを解析する能力こそが、より求められるのは明らかでしょう。 |
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| PHPのすすめ | ||||||||||
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「PHPのすすめ」をいう時がきました。 ここまであえて触れませんでしたが、毎日のように発表されているオープンソースソフトウェアの多くが、PHPによって開発されています。代表的なCMSやSNSも、PHPで書かれているものが数多くあります。 設計・分析、そして改造するための技術や能力は、プログラミング言語とは関係ありません。しかし、最近のオープンソースソフトウェアの多くがPHPで書かれているのです。PHPで書かれたオープンソースソフトウェアに対して分析力を発揮するためには、PHPを理解できなければなりません。 オープンソースビジネスを強力に推進するためにはPHP技術こそが不可欠なのです。 次回は、自社のビジネスにおけるPHP開発におけるコストや課題について考察します。 |
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