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| 見せる化による情報活用 | ||||||||||||||
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障害対応を複雑にしている原因として、製品のアフターサービスに携わる担当者から「設計担当者が部品の共通化に関する意識がまだまだ低い」という意見がしばしば聞かれる。 設計担当者は作り手の論理で「よい製品を作れば売れ、売れれば利益が上がる」という発想からいまだ脱却できていない。つまり「設計」「開発」「製造」「販売」「アフターサービス」という製品のライフサイクル全体を考慮した設計ができる人は、企業内にほとんどいないというのが現状のようである。 この課題においてもEMIソリューションによる情報活用は有効に作用する。EMIソリューションは、情報の管理者が情報活用の実態をユーザにフィードバックすることができるからだ。 例えば「特定製品名+不具合」といった検索キーワードが増加しているならば、それはその製品が何らかの不良を抱えていることになる。この情報を検索結果件数レポートとして設計担当者に提供することで、早期障害対応措置を施すなどのサポートを実施することが可能となる。 また万が一障害が発生してしまった場合にも、対応方法を検索結果ランキングの最初に表示されるようにすることで、現場のユーザに情報を活用してもらえる仕組み(見せる化)を作ることもできる。この仕組みは特定の情報をスコアリングすることで実現可能だ。 検索結果ランキングの基となるスコアリングには、「動的スコア」と「静的スコア」の2種類がある。動的スコアは検索キーワードによって算出されるスコアで、文書内の検索キーワードの出現頻度や重み付けによって算出する。 静的スコアは検索キーワードとは独立した文書が持つスコアで、算出方法については以下の2種類または「算出方法選択なし」を選択できる。
表2:静的スコアの算出方法 検索結果ランキングは動的スコアと静的スコアの合計から決定する。また文書スコアと静的スコアの要素を考慮してランキングを微調整することもできる。 図4にIBM DB2 Information Integrator OmniFindの検索結果イメージを示す。 |
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| 今後の情報活用の展望 | ||||||||||||||
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今回は製造業での品質の問題を取り上げ端的な例を示したが、現在進行形で部品データをはじめとするマスタデータの統合・一元化などの再整備を行っている企業は非常に多い。特にライフサイクルが長い製品を扱っている企業は、過去の度重なる設計変更の履歴をさかのぼって整備する必要があり、その労力たるや膨大である。 また一方で、新製品の構造の複雑化/高機能化/短サイクル化が進んでいるため、発生する問題や管理するべき情報も過去と現在では大きな乖離が生じている。このような環境の中で情報の仮想的な統合技術を駆使し、いかに情報を効率的に活用して発生した問題に迅速に対処していくかが必ずや今後の企業の大きなテーマとなるであろう。 次回は、スキルマネジメントの現場と題して社内外の人的リソース活用の場面での情報活用について取り上げ、EMIソリューションによる解決法を説明したい。 |
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