
日本ヒューレット・パッカード、中小規模企業向けのPC管理ソフトウェア「HP Client Configuration Manager software」を発表
日本HPPC管理vProテクノロジ
2007/3/5 18:00
組織内のPCを正確に把握し、PC運用のコストを削減
日本ヒューレット・パッカードは3月5日、中小企業向けのPC管理ソフトウェア「HP Client Configuration Manager software」を発表した。販売開始は4月2日を予定している。
同社によると、企業で利用するPCにかかるコストのうち、約75%が導入・保守に関するものだという。特にソフトウェアの配布やセキュリティパッチの適用、ウイルス、各種障害への対応などのメンテナンスの負荷が大きく、効率化やコスト削減が求められているとのこと。これらに対処するには、セキュリティや内部統制、PC利用者の生産性/満足度の向上などの観点から、組織内のPCを正確に管理する必要があるという。
今回発表されたHP Client Configuration Manager softwareは、中小規模企業や部門単位で利用されている、数百台から数千台のPCを管理するためのソフトウェア。ソフトウェアの配布やパッチの適用など、PCライフサイクル全般に渡る管理を確実かつ効率的に実施できるとしている。
主なメリットは以下の通り。
- 導入の容易さと使いやすい管理コンソール
- 管理用のサーバおよびソフトウェアのセットアップを容易に行える。管理対象のPCへのエージェント配布も簡単に行え、効果的な運用をすぐに開始可能。設定はWebベースの管理コンソールからウィザード形式で行い、収集した情報をグラフィカルなレポートとして表示できる。
- PC管理に必要な機能を網羅
- ソフトウェア/ハードウェア/パッチなどの情報を収集して可視化する「インベントリ管理」やグループ/ユーザ/適応スケジュールごとにソフトウェアやパッチを配布できる「ソフトウェア/パッチ管理」、ソフトウェアの使用状況の計測を行う「プランニング支援」などの機能を備える。
- インテル vProテクノロジ対応
- インテルが提唱するvPro テクノロジに対応し、管理者の端末からクライアントPCの電源状態やOSの起動状態にかかわらず、電源投入や各種制御などの高度なリモート管理を行える。
HP製のクライアントのみを管理対象とする「Basic Edition」および、すべてのクライアントを対象とする「Premium Edition」の2つを用意しており、環境に合わせて利用できる。なおBasic Editionは以下のURLより、4月2日から無償でダウンロード可能。
- Client Configuration Managerの製品情報
- http://www.hp.com/jp/ccm
Premium Editionの価格は1万500円。Basic Editionで管理画面や使い勝手を体験した上で、購入したライセンスキーを入力すればPremium Editionのフル機能が利用できるようになるとのこと。
「HP Configuration Manager software」への移行パスも提供される予定で、差額での導入や一部管理ツール/管理用のソフトウェアのログの引き継ぎが行えるという。
(ThinkIT編集局 神保 暢雄)