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| 「Creative Vision.net」の全体構成 | ||||||||||||
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図2はCV.netの全体構成図です。 DBサーバ、アプリケーションサーバ(+Webサーバ)、クライアントの3階層Webシステムです。DBサーバにOracle、アプリケーションサーバにASP.NET、クライアントにBiz/Browserの構成になっています。 Microsoftの.NETを利用しながら、なぜクライアントはBiz/Browserにしたのでしょうか。設計開発の責任者である開発部 取締役部長 佐藤関也氏は次のように語っています。 「ユーザインターフェース部分も.NETで作るのが自然ではないのか、という考えがでてくると思いますが、実際は次のような理由から、ユーザインターフェース部分は.NETではなく、Biz/Browserが最適だと考えたのです。 それは、Biz/BrowserがWebシステムのフロントエンドに特化したツールだということに尽きます。Biz/Designerの開発生産性の高さ、GUI部品の性能の高さ、レスポンスの良さ、CRSファイルによる部品化のしやすさなどWebシステム開発ツールであるという適用領域の明確さが、わかりやすさをもたらしています。 一方、.NETはWebシステムのためだけのツールではありません。Webシステムも作れるし、C/Sシステムも作れます。開発を行う際に利用するVisual Studio.NETはとても使いやすく、多くの開発者が利用しています。だからこそ、いざ.NETで3階層のWebシステム(スマートクライアント)を開発しようとすると選択肢が多すぎて、かえって困ったことが起こります。 例えば、C/Sシステム開発に慣れた開発者はなかなかWebシステムのアーキテクチャを理解できません。ついデータベースとコネクションを張って処理を行うという書き方をしたくなります。それでは3階層システムの利点を得ることができず、データベースに負荷が集中してしまい、メンテナンスが困難なシステムになってしまいます」 佐藤氏がいわれていることのポイントは「特化したものは、利用するにあたり最適で使い方に困らない」という点です。前回述べましたようにBiz/Browserは業務系のWebフロントに特化しています。 ![]() 図3:Biz/Browserと.NET |
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| 3階層システムとは? | ||||||||||||
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C/Sでのシステム形態は、クライアントで画面の表示を行い、扱うデータは分離してサーバ側で処理を行う2階層です。クライアント側にアプリケーションロジックがありますので、アプリケーションの機能拡張や修正にはクライアント配布に大きなコストがかかります。また、サーバとクライアントの関係は密結合でありクライアント数の増加はサーバ負荷に直結します。 これに対して、表示を行う部分と処理ロジック部分を分割し、ストアドプロシジャーなどを利用すると、いわゆる3階層のクライアントサーバとなります。しかし、これは共通化できる部分をサーバ側に持つようにするだけであり、密結合であることに変わりありません。 一方Webシステムはクライアントとサーバのやり取りがもともと単純化されており、「階層」と呼べるだけの「独立性」を持っています。単純化は、ベンダーごとに異なるインタフェースが必要なC/Sとは比べるまでもありません。 単純に見れば、クライアントとサーバの2階層ですが、データとのやり取りを中間層(ビジネスロジック)に集約することでWebでの3階層システムになります。また、Webは商用としてはじまったものではありませんので、環境も汎用的でコストも安価です。 3階層システムは、それぞれが独立性を持つことによってボトルネックを解消し、アプリケーションの保守性や拡張性を向上させます。 |
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