|
||||||||||
| 1 2 3 次のページ | ||||||||||
| ユーザ管理とグループ管理がなぜ必要なのか | ||||||||||
|
今回は「第2回:CentOSのコマンドは難しくない!」で紹介したコマンドを使って、ユーザグループの管理やパッケージのインストールをしてみましょう。なお後半では「応用編」に繋がるように、LAMP環境のインストールを紹介しています。 まず最初に、「なぜユーザ管理が必要なのか」を考えてみます。ユーザ管理の主な目的は「セキュリティの実装」といえます。例えば会社では様々な情報を取り扱っています。社員の部署や役職によって、ある情報を「閲覧だけできる権限」や「閲覧も編集もできる権限」などを社員ごとに細かく設定する必要があります。これらの権限を管理するためにユーザ管理が必要となります。 一方、ある部署に所属する社員には、共通した権限を与えられることが多いはずです。「閲覧だけできる権限」や「閲覧も編集もできる権限」などを共通して与えたい場合には、グループ管理が役に立ちます。グループ管理によって、同じグループ内のユーザ全体に共通した権限を与えることができ、またグループ内のユーザ間でファイルの共有をすることもできるのです。 |
||||||||||
| groupaddコマンドでグループ管理をしよう | ||||||||||
|
今回は「社内に新たな部署ができて、そこへ新入社員が配属される」という場合を想定してユーザ管理とグループ管理をしてみましょう。最初にグループを作成してから、次にそのグループに所属するユーザを作成します。これらはroot権限でしか実行できませんので、必ずrootでログインしてから作業をはじめてください。 まずグループの作成は「groupadd」コマンドで行います。
groupadd [オプション][グループ名]
また作成したグループにパスワードを設定するには「gpasswd」コマンドで行います。
gpasswd [グループ名]
ではこれらの2つのコマンドを使って、次のように「OpenDreamグループ」を作成してみましょう。下記のようなコマンドを入力すれば作成することができます。
# groupadd OpenDream
|
||||||||||
| useraddコマンドでユーザ管理をしよう | ||||||||||
|
次にユーザ管理です。新規ユーザの作成は、useraddコマンドで行います。
useradd [オプション][ユーザ名]
オプションには様々なものがありますので、詳しくはmanコマンドで確認をしてみて下さい。ここでは、-gと-Gのオプションを紹介します。 |
||||||||||
| -gオプション | ||||||||||
|
プライマリグループを指定します。プライマリグループとは、ユーザが何らかのコマンドを実行する際にグループ権限として参照される一番優先順位の高いグループのことです。すべてのユーザは少なくとも1つのグループに所属することになります。-gオプションは、既存のグループしか指定できません。特に指定しない場合はユーザ名と同じグループが自動的に作成され、それが新規ユーザのプライマリグループとなります。 |
||||||||||
| -Gオプション | ||||||||||
|
プライマリグループ以外に所属するグループ(セカンダリグループ)を指定します。ユーザは複数のグループに所属することができます。プロジェクトや部署の掛け持ちなどで、ユーザが複数のグループに所属する場合には-Gオプションを使います。 では、先ほど作成したOpenDreamグループに所属するMiyakeというユーザを登録してみましょう。
# useradd -g OpenDream Miyake
ユーザを作成した後は、必ずパスワードを設定してください。パスワードの設定は、「passwdコマンド」で行います。
passwd [ユーザ名]
下記にパスワード設定の例を紹介します。
passwd Miyake
最後に「passwd: all authentication tokens updated successfully.」と表示されたらパスワードの設定は成功です。 |
||||||||||
|
1 2 3 次のページ |
||||||||||
|
|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
||||||||||

