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| はじめに | ||||||||||
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最終回では、シンクライアントシステムを導入したユーザの事例紹介やシンクライアントシステムならではの新しい利用方法、そしてシンクライアントシステムの将来像について解説していきます。 |
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| ユーザの導入事例紹介 | ||||||||||
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ユーザはシンクライアントシステムの何に利点を感じるのでしょうか。ほとんどはセキュリティ対策ですが、TCO削減やモビリティ、環境面についても効果を狙って導入している事例もあります。ここではサン・マイクロシステムズのSun Rayの導入事例から、いくつかを紹介していきましょう。 |
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| セキュリティと利便性の強化「伊藤忠テクノソリューションズ」 | ||||||||||
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一般的にセキュリティを強化すると従業員に負担がかかり、作業効率も落ちると心配されます。 例えばセキュリティ対策をする企業がよく、PCの持ち出し禁止や規制をしています(軽量型ノートパソコンなのに!)。またノートパソコンに鍵を掛けたり、コールセンターでは印刷申請をして上長の承認がないと印刷できないこともあります。これでは作業効率が下がってしまうでしょう。 伊藤忠テクノソリューションズ(旧称:伊藤忠テクノサイエンス、略称:CTC)ではeWork@CTCという新しいワークスタイルを自社内で実現しています。eWorkでは、Sun RayやIP電話、ID管理、ポータルなどを上手く活用してセキュアで利便性の高いシステムを構築しています(詳しくはCTCのWebサイトをご覧ください)。 |
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| TCOの削減とモビリティの実現「高知県大正町(現:四万十町)」 | ||||||||||
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高知県の地方自治体である大正町は100人弱しか職員がいない自治体でした。ここでは専門の情報システム部門がなく、PCのトラブルは総務課が対応していました。またPCの維持・管理コストが大きな課題になっていました。 さらに近隣自治体との合併によって現在の四万十町になるのですが、システムは統合されるのですが、物理的なオフィスは統合されないため、オフィス間を行き来することが多くなることも想定されていました。 そこでセキュリティやTCO削減のためにシンクライアントを選択し、カードモビリティが可能なSun Rayの全面導入を行いました。サーバ側に処理を集中することで管理がしやすくなり、カードモビリティにより端末間のセッション移動も可能となりました。 |
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| 静寂性が求められる環境「北星脳神経外科病院」 | ||||||||||
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病院はシンクライアントシステムを導入することによって多くの利点があります。 まず第一にセキュリティです。医師の権限と看護師の権限、病院職員の権限は明確に違うため、この管理が杜撰だと医療事故にも繋がりかねません。また、患者のカルテ情報など個人情報の漏洩リスクもあります。 基本的には席を外す場合など、Windowsのログオフやスクリーンセイバーのパスワード機能をかけて離席するのがルールです。しかし実際の運用の際には医療という現場特有の業務によって、なかなか実行がむずかしい状況がありました。Sun Rayを導入した場合、端末からICカードを引き抜くだけで画面が一瞬にして消え、第三者は医師の画面にアクセスできないようになります。しかしサーバでは作業していた状態がそのまま保持されていますから、ICカードを端末に挿せば作業していた状態が再び画面にあらわれます。 第二に端末管理が実質的にゼロになることです。一般的に情報システム部門がある病院は少なく、ベンダーに保守を任せているのが現状です。トラブルがあればベンダーは至急病院に駆けつけなければなりません。Sun Rayのような端末にトラブルがほとんどないシンクライアント端末であれば管理が不要になります。サーバ側はベンダーが遠隔地から管理するだけですみます。 最後にシンクライアント端末の静寂性です。Sun RayにはCPUやハードディスクがないので発熱に関してはほとんど無視できるほどのレベルしかなく、冷却ファンがありません。冷却ファンやハードディスクのアクセス音がないと端末は何も音を発しませんので、静寂性が保たれます。 |
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