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Special Interview SpikeSource CEO Kim Polese
中小企業は本当にOSSを求めているのか? 話者:SpikeSource CEO  Kim Polese   2007/6/18

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個人的に注目しているオープンソースはFirefoxとUbuntu

— 今後、日本ではSpikeSourceのビジネスは広がるでしょうか?
SpikeSource CEO  Kim Polese Kim氏:日本でもオープンソースの市場は広がっており、現在25%の企業がオープンソースを利用していると聞いています。私たちのビジネスもこれからさらに広がっていくと考えています。

   しかし、日本とアメリカでは文化に違いがあるため、必ずしもアメリカでのビジネススタイルが日本でも同様に広がるとは限らないと考えています。例えば、日本ではトップダウンに対して、アメリカではボトムアップで広がっていった経緯があるからです。


— 今回日本でのパートナーであるNECとの提携理由は?
Kim氏:SpikeSourceとNECが提携を結んだのは、相互の目的が一緒だったためです。NECは以前からオープンソース業界に多くのリソースを投資しており、その活動の中でパートナー企業としてSpikeSourceに注目していたそうです。一方でSpikeSourceはチャネル販売によって市場拡大を目指しており、数あるパートナーの中でもっとも望ましい企業がNECであったのです。


— 提携によってどのような効果が生まれましたか
Kim氏:一番大きなものは、お互いの技術の交流が生まれたことがあげられます。実際にNECの技術者がシリコンバレーに来てSpikeSourceの技術者との交流を行うことによって、ソフトウェアの品質がより向上していると感じています。


— 今後の新しいサービス展開はありますか
SpikeSource CEO  Kim Polese Kim氏:まずは、現在6種類の業務アプリケーションを増やしていく予定です。1年で6〜12ぐらいのプロダクト数に増やしていきたいと考えています。その際に、SpikeSourceのテストフレームワークをパートナー企業に提供して、自社でアプリケーションのテストを行い、そのスタックを提供していけるようにしたいと考えています。

   またアプリケーション同士を組み合わせたスイート製品を提供していく予定です。最終的には、数百のアプリケーションをラインナップにできるよう目指していきます。


— 最後に、個人的に注目しているオープンソースのプロダクトを教えてください
Kim氏:Firefoxを非常によく使っています。Ubuntuも非常に注目しています。デスクトップ環境としてはとても優れていると思います。

SpikeSource CEO Kim Polese

SpikeSource CEO  Kim Polese
1996年にMarimba社を共同設立し、PresidentおよびCEOを勤める。それ以前は、Sun Microsystem社に所属しており、初期のJava製品マネージャとして1995年3月のJavaの一般公開を先導した。現在、SpikeSourceのCEO。

【座右の銘】
Be comfortable with constant change. Learn how to adapt. Be flexible.(変化する環境に柔軟に対応し、適用して常に学習せよ)

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中小企業は本当にOSSを求めているのか?
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個人的に注目しているオープンソースはFirefoxとUbuntu