— 今後、日本ではSpikeSourceのビジネスは広がるでしょうか?
Kim氏:日本でもオープンソースの市場は広がっており、現在25%の企業がオープンソースを利用していると聞いています。私たちのビジネスもこれからさらに広がっていくと考えています。
しかし、日本とアメリカでは文化に違いがあるため、必ずしもアメリカでのビジネススタイルが日本でも同様に広がるとは限らないと考えています。例えば、日本ではトップダウンに対して、アメリカではボトムアップで広がっていった経緯があるからです。
— 今回日本でのパートナーであるNECとの提携理由は?
Kim氏:SpikeSourceとNECが提携を結んだのは、相互の目的が一緒だったためです。NECは以前からオープンソース業界に多くのリソースを投資しており、その活動の中でパートナー企業としてSpikeSourceに注目していたそうです。一方でSpikeSourceはチャネル販売によって市場拡大を目指しており、数あるパートナーの中でもっとも望ましい企業がNECであったのです。
— 提携によってどのような効果が生まれましたか
Kim氏:一番大きなものは、お互いの技術の交流が生まれたことがあげられます。実際にNECの技術者がシリコンバレーに来てSpikeSourceの技術者との交流を行うことによって、ソフトウェアの品質がより向上していると感じています。
— 今後の新しいサービス展開はありますか
Kim氏:まずは、現在6種類の業務アプリケーションを増やしていく予定です。1年で6〜12ぐらいのプロダクト数に増やしていきたいと考えています。その際に、SpikeSourceのテストフレームワークをパートナー企業に提供して、自社でアプリケーションのテストを行い、そのスタックを提供していけるようにしたいと考えています。
またアプリケーション同士を組み合わせたスイート製品を提供していく予定です。最終的には、数百のアプリケーションをラインナップにできるよう目指していきます。
— 最後に、個人的に注目しているオープンソースのプロダクトを教えてください
Kim氏:Firefoxを非常によく使っています。Ubuntuも非常に注目しています。デスクトップ環境としてはとても優れていると思います。
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