徹底比較!! Eclipse & NetBeans 5
第1回:NetBeans 5の登場
著者:ビーブレイクシステムズ 山下 広人
NetBeansの機能
開発者にとって重要なのは、「どれだけ簡単にコーディングができるか」だと思います。今年リリースされたNetBeans 5.0では、補完機能が充実しており開発を容易にする機能が多く含まれています。GUI作成の作成補助をしてくれる「Matisse」やコード補完、リファクタリングなど必要な機能は一通り揃っています。
GUIビルダー「Matisse」
Javaで画面を開発する場合には主にSwingを使用しますが、Swingを用いた開発をされたことがある方は苦労したかと思います。
GUIの開発ツールとしてはEclipseのVisual Editorを思い浮かべる人が多いと思いますが、Visual Editorはそれほど高性能というわけでもないために使い勝手があまりよくありません。NetBeans 5.0のGUIビルダー「Matisse」は、Visual Basicライクにコンポーネントを配置することができ容易に画面を作成することができます。
徹底比較!! Eclipse & NetBeans 5
第2回:NetBeansによる開発環境のファイル共有
著者:ビーブレイクシステムズ 山下 広人
はじめに
今回は開発には必須であるバージョン管理と、開発者にとって興味深いCollaborate(開発者共同)モジュールについて紹介していきます。
Collaborate(開発者共同)モジュール
システム開発では必ずといっていいほど複数人で開発します。ファイル管理としては主にCVS(Concurrent Versions System)を使用しますが、不完全な状態でコミットを行うとコンパイルエラーや実行時の動作が不安定になります。しかし、開発途中のファイルを複数人で編集する必要がある場合があります。そんな時は、ほとんどの方がCVSにいったん別名でコミットをしたり、メールでファイルを送信したりすることでしょう。
NetBeans 5.0では、開発者共同(Collaborate)モジュールを使用することにより、コミットせずに同時に1つのファイルを編集することが可能となります。
共有していれば誰かがファイルを編集した場合、即共有している人すべてにその変更が反映されることになります。CVSのように自分からリポジトリーへ変更状況を問い合わせることもありません。