システム運用の改革・改善の本質とは? ~自動化やツール導入の前にすべきこと~

主催者: 
主催:バリスティック・ビジネス・テクノロジーズ/協力:オープンソース活用研究所
日時: 
2017年4月21日(金) 09:30 から 10:30
会場: 
愛宕山弁護士ビル 会議室No.5

東京都港区愛宕1-6-7

【ご好評につき追加開催決定】
当セミナーは3/10(金)に開催したものと同じ内容です。

【システム運用の課題】
システム運用の課題は多岐にわたります。

「障害が多い」「ユーザリクエストが多くて捌ききれない」「コストが過大にかかっている」等々、日々の運用の悩みは尽きないことと思います。

システムの企画から開発までは、個々のテーマには「完了」があります。しかしながら運用は開発が完了してから数年、場合によっては10年を超える形で継続していかなくてはならない。結果としてさまざまな時代に作られたシステムを混然一体として運用しなくてはならず、複雑化、サイロ化したシステムの運用は「標準化」がなかなか追いつかない分野でもあります。

各企業の情報システム部門はこれをなんとか改革・改善すべく努力をされてきていますが、結局は尻つぼみになり、部分・個別の対応に終始してしまうことが多いのも事実です。

【「ツール導入」が運用の改革・改善?】
運用の自動化や効率化を中心とした「ツール」を導入することが運用改革や改善であるという論調もありますが、果たしてそうでしょうか。

確かにこれらを導入することによりそれなりの効果はあるかもしれません。しかしながらこれらは改革や改善の中の「手段のひとつ」でしか過ぎない。改革、改善は奥深く、施策の手段も実は大変広いものです。最終的な絵姿がないままツールだけに頼ると、結果として運用のある部分だけ高度化され、それ以外のところは低いレベルのまま、ということになります。

このアンバランスが続くと、ツールによる効果が半減し、最終的にツールも利用されなくなってしまう、というケースが意外と多くみられます。

自社の運用全体を見てツール導入も含めたバランスのとれた改善・改革が必要となっています。

【改革・改善をマジに始めるには】
このような中で、どのようにしたら継続的にしかもバランスのとれた改善を実行し、改革を完遂することができるのでしょうか。各企業の環境や事情によって方法は多岐にわたります。

システム大規模更新や、アウトソースの切替を契機にしたり、攻めの情報システム部門への脱皮の一環として改善・改革を進めていくなどの方法があります。個別の施策としては先に述べたツールやITILの導入、運用の統合など様々な方法があります。

しかしながらいずれの改善・改革においても必須なのはゴールの設定であると言えます。なんとなく「継続的改善を行う」のではなく、いつまでに、どのレベルまでシステム運用を持っていくのか。そのためにはどのような施策、マイルストーンを設けるのか。

これがないと、いつまでも、漫然とした「継続改善」をやり続ける。情報システム部門や運用部門を階段の次のステップに上げることはできなくり、担当者のモチベーションも下がってきてしまうという結果になりかねません。

【ゴール設定ができるか】
ただゴールの設定は実はそんなに容易ではありません。

開発にはゴールが明確にあります。しかしながら運用にはゴール、といったものがありません。

無い、というよりもゴール設定が明確にできない。といった方が良いかもしれません。
KPIやSLAを定義しても、それが果たして「妥当なゴールなのか」ということが、実は情報システム部門自身も、経営サイドもわからいのが現状です。

結果として「ゴールの妥当性」についての議論で終始してしまうことが多い、結局肝心の改善・改革は議論ばかりが先に立ってなかなか進まない、ということになるのです。

【本セミナーでは】
本セミナーでは、システム運用の改善・改革を実施してきた企業の改善・改革への取組の具体的事例をご紹介します。

その中で最初に必要である、経営も現場も納得性のある妥当性のあるゴール設定をどのように行ったかを説明いたします。そして、ゴール設定の手段としてのベンチマークの方法をご紹介し、その有効性を論じます。

【来期計画に向けて】
すでに来期の計画を練り、新年度からの実行準備に入る時期となっています。いままでの踏襲、延長線上での改善を考えるか、それとも新たにゴールを設定して 改革にに転じるか。まずは自社のシステム運用のポジションを客観的にとらえたうえで、説得力のある企画を行うことが必要であると考えます。

ご興味のある方は、是非本セミナーにお申込みください。

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