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| 注目を集めるWeb 2.0とは? | ||||||||||||
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Web 2.0とはWebの世界で起こっている新しいトレンドの総称である。この「新しいトレンド」はベンチャー企業や先進的なユーザが生み出したアイデア群が元になっており、当初は系統すら整理されていなかった。 しかしGoogleやAmazon.comの成功が確実になると、この「新しいトレンド」はWebの世界で大きな影響力をおよぼす手段として一躍注目されるようになり、2004年にティム・オライリーらによってWeb 2.0と命名された。また最近では消費者のアテンション(注目や興味)を獲得しWebビジネスを成功に導く手段としてもWeb 2.0は注目されている。 第1回目ではWeb 2.0が意味する「新しいトレンド」について解説する。 |
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| 大量の情報と消費者のアテンションがコントロールされる時代 | ||||||||||||
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Web 2.0時代において、Webの世界で影響力持つための鍵となるのは、Web上を流通する大量の情報と消費者のアテンション(注目や興味)をコントロールすることである。情報をコントロールすることの重要性はいうまでもないが、消費者のアテンションをコントロールすることも重要なのはなぜだろうか。 この理由には、Webを構成するコンピューティングパワー(CPU、ストレージ、ネットワーク帯域など)や流通する情報・マネーはWebが持つスケーラビリティによって無限に拡張可能であるのに対し、人々の情報へのアテンションは有限だからである。 これまで、企業は消費者へのリーチ度を高めるため、予算の許す限り様々な手法を用いて情報発信することに専念してきた。結果として企業が既存のマスメディアと平行してWeb(Webサイト・メールマガジン・バナー広告)による情報発信することは当たり前になり、発信される情報量は飛躍的に増加した。 しかし情報の受け手側である消費者のアテンションは有限である。大量の情報に対して、消費者が有限のアテンションを振り向けるということは、消費者の価値基準によって情報が選別されることと等価である。 そこで企業側としては消費者に最適化された広告配信などで、よりアテンションを獲得する工夫が必要になる。発信する情報量を増やすだけでは、必ずしも消費者のアテンション獲得には結びつかない。 Web 2.0時代になると、飛躍的に増加した情報と消費者のアテンションを効率よくコントロールし、マッチングする仕組みを提供する事業者があらわれた。これがGoogleやAmazonといったWeb 2.0の代表例とされる企業群である。Web 2.0的手法は大量の情報と消費者のアテンションをコントロールするための手段として注目されている。 |
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| Web 2.0が意味する新しいトレンド | ||||||||||||
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ではいったいどのようなプレイヤーが、どのような手法で情報とアテンションをコントロールするのか。筆者はこの答えがWeb 2.0の「新しいトレンド」にあるとして、「Webビジネスを展開する企業の役割変化」「情報とアテンションをコントロールする手法・技術の変化」の2つにまとめた。 これら2つのトレンドがWeb全体の変革を促し、Web 2.0への進化を導いている。 |
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| Webビジネスを展開する企業の役割変化 | ||||||||||||
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Webビジネスを展開する企業の中には、大量の消費者IDや消費者との接点を有するフロント型企業の業態(例:Google、Amazonなど)、または商品やサービスの開発に専念するイネーブラ型企業の業態(例:メーカなど)をとる企業があらわれる。 フロント型企業は消費者との接点を有するため、大量の情報と消費者のアテンションをコントロールするプレイヤーとして適している。 |
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| 情報とアテンションをコントロールする手法・技術の変化 | ||||||||||||
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情報やアテンションをコントロールするために、旧来から存在する手法(ホームページ設置、メールマガジン配信、バナー広告配信)に加え、新しい手法(CGM分析、パーソナライズ、マッシュアップ)、技術(RSS/ATOMフィード、WebAPI、Ajax)の採用が広がっている。 |
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