企業がオープンソースを導入する際にサポートが受けられないことが推進の妨げとなっている。この問題を解決するためのサービス「OpenStandia」を提供している野村総合研究所の寺田氏と田中氏にお話を伺った。
— 早速ですが、実際にオープンソースを利用されている方にとっての問題点とは何でしょうか
寺田氏:よく聞く不安としてはオープンソースがノンサポートである点があげられます。これはトラブルの有無に関わらず、システムが安定稼動していても何かあったときを考えると不安があるということです。
これはシステムをすべてオープンソースで構築した場合のみの問題ではありません。導入した業務パッケージの一部だけでもオープンソースが利用されており、その部分に関してのサポートが行われないケースもあるのです。
そこで我々は、オープンソース導入における問題点を解消するためのサービスとして「OpenStandia」をスタートしました。
— OpenStandiaとはどのようなサービスなのでしょうか
寺田氏:OpenStandiaは弊社が提供するオープンソースに関するサービスの総称です。サポートとパッケージの提供という2つによって構成しています。
OSについてはお客様の今の環境などにも関係するため、LinuxやWindowsなどマルチプラットフォームをサポートしています。
— 具体的には何をどのような内容なのでしょうか
田中氏:まずサポートの提供については、主にJavaベースのWebアプリケーションサーバとTomcat、JBoss、MySQLといったオープンソースソフトウェアに対応します。
パッケージの提供では、これらのオープンソースソフトウェアの導入を支援するためインストーラ形式での配布を行います。
図1:3つのレイヤのシステム統合
OpenStandia
野村総合研究所があらたにはじめたOSSに関するサービス。
詳細はこちら
|