routing\xml_http_soap_jmsサンプルを試す
はじめに
本連載はCeltix 1.0に用意されているサンプルデモのREADME.txtファイルを日本語訳したものです。README.txtファイルにはWindowsとUNIXにおける作業手順が記載されています。
今回はサンプル19「routing\xml_http_soap_jms」デモについて解説します。
連載ではWindowsについてのみ確認を行い、足りない手順についての内容を追加しています。UNIXを利用する場合には、Windowsの手順を参照してください。
サンプル19 routing\xml_http_soap_jmsのデモ
この「routing\xml_http_soap_jms」は、XML HTTPサービスからSOAP JMSサービスへルートを変更する方法について示したデモです。CeltixのルータはWSDLファイルで指定した構成を読み込み、XML HTTPサービスからSOAP JMSサービスへ接続するためのルートを設定します。
このデモでは実際に、jmsのクライアントから2段階の呼び出しによってhttpのサーバの呼び出しをルーティングしています。また、サーバからクライアントに対するフォルトの通知も行います。
jmsクライアントは、XML HTTPサービスを含むsource.wsdlを、httpサーバはSOAP JMSサービスを含むtarget.wsdlをそれぞれロードします。
ルータはxmlhttp_to_soapjmsルートを定義し、httpのエンドポイントであるAddNumbersXMLServiceは source.wsdlに記述されたAddNumbersServiceと対応しています。同様に、jmsのエンドポイントの AddNumbersSOAPServiceは、target.wsdl内のAddNumbersSOAPServiceと対応します。
「routing\xml_http_soap_jms」デモを実行する前に、以下の内容を確認してから作業してください。
必要条件
celtix.jarがCLASSPATHに登録されていて、JDKとantのbinディレクトリがPATHに登録されているのであれば、samplesディレクトリのREADMEにある環境変数の設定スクリプトを起動する必要はありません。
環境変数が正しく設定されていなかったり、デモをビルドする際にwsdl2java、javacあるいはjavaコマンドを利用する場合は、環境変数の設定スクリプトを起動する必要があります。