ws_addressingサンプルを試す
はじめに
本連載はCeltix 1.0に用意されているサンプルデモのREADME.txtファイルを日本語訳したものです。README.txtファイルにはWindowsとUNIXにおける作業手順が記載されています。
今回はサンプル22「ws_addressing」デモについて解説します。
連載ではWindowsについてのみ確認を行い、足りない手順についての内容を追加しています。UNIXを利用する場合には、Windowsの手順を参照してください。
サンプル22 ws_addressingのデモ
この「ws_addressing」は、CeltixがサポートするWS-Addressingを利用する方法について示したデモです。クライアン トとサーバ共にWS-Addressingハンドラをインストールします。このWS-Addressingハンドラは、メッセージのWS-A MessageAddressingPropertiesを集約する「LogicalHandler(MAPAggregator)」とSOAPヘッダの プロパティをエンコード/デコードする「ProtocolHandler(MAPCodec)」から構成されています。
「ws-addressing」ではハンドラの利用法だけでなく、「ProtocolHandler(HeaderSnooper)」でSOAPヘッダを参照し、コンソールに表示するデモも同時に行います。
通常、WS-Addressing MessageAddressPropertiesは、アプリケーションに関係なく生成され送受信が行われます。しかし、RelatesToヘッダにより リクエストの順番を参照したい場合をはじめ、アプリケーション側でMAPを利用したいケースがあります。このデモではMAPを明示した場合としない場合に ついてもテストできます。
このデモではHTTPトランスポートを分割し、HTTPコネクションをサーバからクライアントへ応答を送信するために利用しています。もちろん WS-Addressingでは、クライアントからサーバへHTTPコネクションを使って送信する通常のHTTPモードも利用可能です。この場合 の
「ws_addressing」デモは、hello_worldのサンプルにWS-Addressingサポートについての項目を追加したもので す。基となるhello_worldのWSDLではサービスのエンドポイントがWS-Addressingをサポートしていることをあらわすた め、
「ws_addressing」デモを実行する前に、以下の内容を確認してから作業してください。
必要条件
celtix.jarがCLASSPATHに登録されていて、JDKとantのbinディレクトリがPATHに登録されているのであれば、samplesディレクトリのREADMEにある環境変数の設定スクリプトを起動する必要はありません。
環境変数が正しく設定されていなかったり、デモをビルドする際にwsdl2java、javacあるいはjavaコマンドを利用する場合は、環境変数の設定スクリプトを起動する必要があります。