jms_pubsubサンプルを試す

2006年11月21日(火)
江川 潔

はじめに

   本連載はCeltix 1.0に用意されているサンプルデモのREADME.txtファイルを日本語訳したものです。README.txtファイルにはWindowsとUNIXにおける作業手順が記載されています。

   今回はサンプル14「jms_pubsub」デモについて解説します。

   連載ではWindowsについてのみ確認を行い、足りない手順についての内容を追加しています。UNIXを利用する場合には、Windowsの手順を参照してください。

   CeltixのREADME.txtファイルには本来、サンプル12と14の間にサンプル13「j2ee\pojo」があります。このサンプルは ApacheのGeronimoとのインテグレーションを行うデモです。しかしGeronimoのバージョン1.2がマイルストーンの途中であり、手順通 りに作業を進めることはできないことから、本連載では取り上げません。


なおビルドや起動にはCeltix 1.0環境が必要です。あらかじめ本誌連載「オープンソースESB『Celtix』を解き明かす」を参考にしてインストールを行っておいてください。

サンプル14 jms_pubsubのデモ

   この「jms_pubsub」は、Document/Literal型を使った場合のJMSトランスポートのデモです。このサンプルでは、pub /subのメカニズムをDocument/Literal型のバインディングを使用し、JMSトランスポートの動きを示しています。

   「jms_pubsub」デモを実行する前に、以下の内容を確認してから作業してください。

必要条件

   celtix.jarがCLASSPATHに登録されていて、JDKとantのbinディレクトリがPATHに登録されているのであれば、samplesディレクトリのREADMEにある環境変数の設定スクリプトを起動する必要はありません。

   環境変数が正しく設定されていなかったり、デモをビルドする際にwsdl2java、javacあるいはjavaコマンドを利用する場合は、環境変数の設定スクリプトを起動する必要があります。

※注1: 以下のUNIX環境での手順は著者の環境で動作確認をしていません。Windowsの環境についてはWindows XP Professionalで動作確認を行っていますので、UNIXの手順で不明な点がある場合はWindowsの手順を参考にしてください。
日本アイオナテクノロジーズ株式会社 テクニカルセールスマネージャ

株式会社富士通SSLでNTT仕様のオペレーティング・システムの開発に従事したのち、日本ディジタルイク イップメント株式会社でNTT向けシステムの開発、その後、ソフトウェアとハードウェアのプリセールス活動を展開した。DECの合併を経て、現職のミドル ウェア製品のマーケティング、アライアンス、プリセールスなどに従事。

blog「Essence is Real」
http://blogs.iona.com/essence/

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています