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| Mind Mapを思考やアイデアにも適用する | ||||||||||
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第1回では、なぜ「見える化」が必要かについて3つの点を明らかにした。第2回は、人の頭の中に存在し、外部にあらわれにくいアイデアや思考といったものをどのように「見える化」するのかを例をあげて詳しく説明したい。第1回で要求獲得における「見える化」として、Mind Map(マインドマップ)を使ったインタビュー手法を紹介した。 Mind Mapは、放射状に枝を広げ、関連するキーワードをつなげていくことができるため、枝1つ1つにある短い単語の連なりが文脈を形成する。中心にテーマを置き、そこから枝を伸ばして連想する語句を書きとめて発想を促すことで、企画立案やブレインストーミングにも利用できる。また、ツリー構造であることから、ToDoの洗い出しやイベントの準備といった大項目の中に多くの詳細項目が発生する事柄を整理する際にも役立つ。 |
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| 思考やアイデアの「見える化」とは | ||||||||||
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アイデアや思考を「見える化」するというのはとても難しい。例えばイベントを実施する際などは、入念な企画と準備が必要である。しかし、ソフトウェア開発と同じように規模が大きくなり、参加する人間の数が増えるほど、そもそも何のために実施するのかという目的や、もっとも気を配るべきは参加者の納得と満足であるといった考えが浸透しにくくなる。 そこで、打ち合せの場面で、グループでのアイデア共有に適したMind Mapを活用し、参加する人々が共通認識を持つことができるようにする。これが、思考やアイデアの「見える化」である。 |
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| 事例:イベント出展プロジェクトでの「見える化」 | ||||||||||
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本連載では抽象的な説明だけではわかりにくいため、イベントへの出展というプロジェクトの事例を元に、「全体を通して何をするのか」「いつ誰が何をやるのか」といった点をMind Mapを使って明らかにし、チーム作業をよりスムーズに進められる環境づくりの試みから場の感覚をつかんでもらうことにする。 イベント出展のプロジェクトは、表1の流れで進む。
表1:イベント出展プロジェクトの流れ
この流れをシステム開発に置き換えてみると、表2の流れになる。
表2:システム開発の流れ
実際に今年の6月に開催されたソフトウェア開発環境展(SODEC)に出展した際、その準備から終了までに作成した4つのMind Mapを例に、どのような過程を経て、イベント出展という1つのプロジェクトが進められたかを見ていく。 |
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| プロジェクト全体把握のためのMind Map | ||||||||||
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まず、出展に関わる営業とマーケティングの担当者が集まって、Mind Mapを作成しながらSODECの全体像を把握した。図1で、トピック(枝)が線で囲まれている部分は打ち合せの前に書いておく項目で、日程や費用といったあらかじめ決まっている内容は、書き込んでおくとよい。このMind Mapの各項目に枝を付け足していくことで、出展にあたって全員の認識を一致させることが目的である。 さらに、図1から派生した、準備物およびブースでの対応に関するMind Mapもある。 |
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